みなさんこんにちは
安井宏@定年退職FPです。
昨年秋以降の大幅な株式相場の下げで、インデックス投資をしている私のポートフォリオもかなりリスク資産の比率が下がりました。
下がったと行っても、リスクを取りすぎないように、リスク資産の比率を限定していることと、個別株ではなくインデックス投資をしているということから全く問題のない範囲の変動でした。
インデックス投資では、定期的にその資産配分の比率を目標どおりになるよう修正する必要がありますが、その資産の再配分をリバランスといいます。
このたび2019年分の一般NISA枠を利用して、リスク資産を買い増したので、その後のポートフォリオを公開します。
+++目次+++
わたしの目標ポートフォリオ
世界の株式市場の時価総額に応じて分散投資するインデックス投資は、ノーベル経済学賞の受賞対象となった理論に裏打ちされている非常に優れた投資方法です。
自分が取れるリスクを決める重要な作業を経ていったん投資してしまえば、1年か半年ごとにリバランスと言う比率が当初と違ってきたところを修正する作業があるだけです。
またインデックス投資は、ある程度将来の収益とその振れ幅であるリスクを想定することができます。
私の場合は定年後という年齢も勘案して、自分が取れるリスクを資産の40%と決め、全資産の40%をリスク資産、60%を非リスク資産としています。
期待リターンが年平均2.8%で、96%の確率で年の騰落が+18.9%から-13.4%の範囲で収まることを想定しています。
今回買い増したのはVT
インデックス投資は市場の平均を取ろうということです。
そして市場の平均は、偉大な「平均回帰性」によって、長期をならすと必ず成長し価格も上がってきたという事実があります。
昨今の株式市場の大きな下落や特定の会社の不祥事などは、個別の株を持っている人たちにとっては非常に恐ろしいことだと思います。
でも、インデックス投資家にとっては株を安く買うチャンスが到来したということで「値が下がるほど株はおいしい」状態です。
毎年1月になれば一般NISAの新しい枠ができることもあり、2019年1月にリバランスの作業を実施しました。
今回の場合は 株式市場の下落によりリスク資産の比率が下がってきたので、リスク資産を買い増すという作業になりました。
今回わたしが購入したのは、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)でした。
正確には投資信託ではなく、米国に上場しているETFですが、投資信託同様に幅広く分散投資がされていて、日本の普通の証券会社で買えます。
VTは世界の株式市場時価総額に連動して、薄く広く投資できまた流動性が高く信託報酬も非常に低いことが特徴です。
これまでもわたしが最も投資している対象で、これ一本で世界に投資できるすぐれものです。
投資信託のブロガーが集まるファンドオブザイヤーでも、私としてはこれを一押しで投票をしたところでした。
外貨比率も徐々に調整
インデックス投資とは少し異なる話になりますが、私は資産のうちの外貨比率については非常に気にしています。
一つには国家の財政状態が危機的である中、いつの日かハイパーインフレが起こる可能性があるということです。
もう一つには自分の金融資産とは別に、実質的な自分の資産である将来の年金(正確には将来もらえる年金を現時点価値にしたもの)が全て円であることで、出来るだけ通貨も分散しようとしています。
ただこちらの方は、これが正解という理論があるわけでもなく、為替相場の変動が激しいことから少しずつ買い増して将来的にドル資産の比率を50%にしようとしています。
今回円高になったこともあり、非リスク資産も含めて外貨比率が下がり41%になっていたので、ドルのMMFを買い増して若干調整し46%に戻しました。
若干の円高になっていたので、有利な形でその調整ができたと思っています。
今後の作業予定
リバランスは今回はこれでおしまいです。
ETFなどの分配金も再投資せず、非リスク資産のまま置き次回のリバランスで調整します。
半年後、夏になった時どのようになっているでしょうか。
個別株のように株価を見ながら一喜一憂することはありません。
インデックス投資は、方針を決めて一定のポートフォリオを決めてしまえば基本的にすることがなく暇です。
定期的にリバランスすることと、相場が下がったときに耐えるのが仕事みたいなものです。
後はほったらかしで、アウトドアなど自分の趣味に突っ走ってワクワクする定年後生活を続けていきたいと思っています。
まとめ
インデックス投資は、私のような素人でもプロに(勝てないけど)負けない優れた手法です。
ほったらかしで投資できるのですが、定期的なメンテとして資産比率を想定どおりに戻すリバランスが欠かせません。
今回は、2019年1月に私がした作業を公開しました。