みなさんこんにちは
安井宏@定年退職FPです。
今年、会社や役所を定年退職をされたみなさん、長い間のサラリーマン生活お疲れさまでした。
早速、会社に縛られない自由な生活を謳歌しようと、あれこれ計画されていたことと思います。
しかし残念ながら新型コロナウイルスのおかげで、いきなり外出自粛モードです。
当分は憧れの海外旅行もお預けになりそうです。
しかしながら、退職金で資産運用デビューをする人にとって、実は今年は千載一遇のチャンスかもしれません。
2年前に退職したわたしの視点で、定年退職を機に資産運用を始める人へのアドバイスを考えてみました。
+++もくじ+++
1. 激変した株式相場
株式相場は、これまで長らく基本的に株価が右肩で上がりで上がってきました。
しかし、相場の特性としてリーマンショックなど様々なイベントにより、一時的に大きく値が下がることがあります。
新型コロナウィルスのパンデミックは、戦争にも匹敵する一大事のため、株式市場にも尋常でないインパクトを与えています。
今回の封じ込め措置が経済成長と雇用に及ぼす衝撃を考えると、2008年の世界金融危機ですら、たいしたことはなかったと思えるほどで、過去に例を見ない経済の先行き不透明感は、経験豊富な投資家ですら、忍耐力が試される状況と言えます。
しかしながら、これまでの様々なショックを見ても、時間がたてば徐々に戻っていくことは間違いないと思われます。
もちろん今回必ずそうなるという保証はないですが、これまでの歴史的経緯を見れば、時間はかかりますが株価は戻っていきます。
もし今、株式投資始めればその上昇の波に乗れる可能性が高いと思います。
2. 資産運用開始を焦る必要なし
リーマンショックの時、株価下がってからもとに戻るまで8年近くかかっています。
今は株価が割安に見えるからといって大急ぎで投資をする必要はありません。
あせらず次のような手順で準備してみたらいかがでしょうか。
まずは勉強です。
今株価を見て大急ぎで 購入する必要はありません。
まずは株式や債権などについて、じっくりと勉強しましょう。
幸い家にこもっていてもネットや本など、様々な勉強する機会があります。
じっくり勉強してから株式投資など資産運用を徐々に始めても遅くはありません。
それから少しずつ投資を始め、時間をかけて自分の投資スタイルを作りましょう。
くれぐれも、自分のとれるリスクの範囲を超えないように慎重にやりましょう。
3. まずは資産運用の基礎を勉強
(1) 書籍で勉強
これまで退職された方は 、銀行などに無料の相談会などに行って割高な投資信託を買わされるというのが結構定番の悲劇でした。
幸い現在は大きな投資セミナーなどができず、ネットセミナーでは電話の勧誘しかないので、惑わされることなくまず勉強しましょう。
おすすめはしっかりした本を読むことが第一です。
例えば、気軽に読める水瀬ケンイチさんの「お金は寝かせて増やしなさい」、さらに深く学ぶなら「ウォール街のランダム・ウォーカー」などいかがでしょうか。
あるいは退職者だという意味で、同じくシニア世代NightWalkerさんの「世界一ラクなお金の増やし方」もおすすめです。
(2) ファイナンシャルアカデミー
さらにもう少しお金がかかってもしっかり学びたい方には、ファイナンシャルアカデミーなど有料の講座で勉強してみるのはいかがでしょう。
お金はかかりますが、金融機関の無料セミナーのように特定の金融商品を買うように誘導されることもなく、深く最新の知識を体系的に学ぶことができます。
ファイナンシャルアカデミーはこれまでは集合研修がメインでしたが、いまでは自宅にいながらネットで学べるようになっています。
現在は、収録授業・生放送LIVE・WEB個別体験会など多彩な学び方ができるようになっており便利です。
金融機関のセミナーなどと違い、独立系ならではの中立的な投資教育が受けられます。
いきなり入学するのではなく、とりあえず無料のお金の教養講座 などを受けてみて、自分に合うようなら入学したらいいでしょう。
これに限らず有料講座は、いきなり入学せずに無料お試しして、自分にあうか試してみるのがいいでしょう。
参考記事>>【参加無料】ファイナンシャルアカデミー「お金の教養講座」を体験してきました
(3) 投資ブロガーから学ぶ
インターネット上では、あなたに物を売って儲けようという人ばかりではなく、自分の情報発信を読んで欲しい人が沢山いて、プロと言われる人を凌駕する知識と発信力を持っています。
ブロガーの人たちの関心は金融商品を売ることではなく、自分のサイトを読んでもらうことがモチベーションになっているため比較的中立的な意見が多いのが特徴です。
個人の投資のための情報でいうと、プロである金融機関やファイナンシャルプランナーより、ブロガーの情報の方が信用できるというのが実情です。
金融機関の宣伝ではなく、ブログの情報を参考にするのが、間違ったお金の情報に振り回されない秘訣です。
ただ、玉石混交のインターネットの常として、中にはブログの広告収入をあげるため、「1年で資産倍増」「年金崩壊」など過激なタイトルで読者を煽る残念なブロガーもいます。
第一線のブロガーが優良な投資信託を選ぶボランティアイベントである「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」の運営に参加されているような方のブログであれば、安心して読んでいただけると思います。
良質な本のところで紹介したNightWalkerさん、水瀬ケンイチさんのブログは、記事が良質なだけでなく、他の優良ブログへのリンクも豊富で価値が高いと思います。
ただし、ブログは最新の深い記事が多い反面、体系的・網羅的に学ぶのには向いていないので注意が必要です。
4. 自分の投資スタイルを確立
基礎的な勉強や情報収集が完了すれば、少しずつ投資を始めながら、自分に合った投資スタイルを考えていきましょう。
日本経済新聞に投信コラムというページがあり、様々な実力派の個人投資家たちが紹介されています。
実は恥ずかしながら私も「ゆとりある老後を謳歌」として紹介されています。
これを読めば、個人で投資をされてる方が様々なスタイルがあるということがわかります。
機関投資家と違い、わたし達は四半期ごとに成果を出す必要はありません。
わたしはインデックス投資をメインにしていますが、投資には様々なスタイルがあります。
自分にとって腹落ちのする投資をしていくのが、株式市場の乱高下でで狼狽しない持続可能なMy投資術ということになります。
まとめ
私はみなさんより2年早く、2018年3月に定年退職し、充実した定年後ライフを送っています。
定年後のゆとりある時間を生かしながら、自分に合った資産運用を始めるのに今年は最高のスタート時期だと思います。
みなさんも新型コロナに負けないように 、素晴らしい定年後ライフを送られるようエールを贈りたいと思います。