わくわく定年退職ライフ

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幸せな老後を実現する資産活用8つの心得

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みなさんこんにちは
安井宏@定年退職FPです
資産運用の話と言うと、持ってるお金をいかに増やすかという話ばかりが取り上げられますが、定年退職者にとっては自分の資産をいかに活用して自分の老後を幸せにするかというのはとても重要です。
若い時から積立等で資産を形成するのは望ましいのですが、定年退職者のあなたにそんなことを今更言っても無駄です。
自分が持つ金融資産、その中身は積立などで形成した資産に加え、多くは退職金でしょうし、この年齢なら親から遺産を受け継いでいる方もいらっしゃるかもしれません。
いずれにしろある程度の資産があるとして、それをどのように活用していくかというのは知恵が必要です。

 

+++もくじ+++

  

幸せ老後にはポリシーが大事

定年直後は、一般的には人生で最もお金持ちの時期でしょう。

そのお金どうしますか?

  • 夫婦で最後まで活用しつくす
  • 質素に暮らし次の世代にできるだけお金を残す
  • これを元手に新たな生きがいを作る
  • お金を増やすのを生きがいにする

何でも良いのですが、幸せな老後を送るためにどうしたいかが大切です。

定年後になって、お金を増やすこと自体が目的で楽しみというのは、ちょっと寂しいかもしれませんが、それも人それぞれ。

妻帯者の方は、自分だけで決めず、夫婦で話し合うのがおすすめです。

わたし自身は、子供も独立して社会人になっていることから、日経新聞の取材で「夫婦で資産を過不足なく使い切りたい」と紹介されたとおり、夫婦で最後まで活用するのがポリシーです。

  

歳とともに残りの人生に必要なお金は減る

あたりまえですが、会社と違い人生は有限です。

65歳以降では、一定の年金は終身受給できるので、その上乗せに必要な金額はどんどん減っていきます。

また歳を取れば、食欲・物欲・性欲など「欲」がなくなり、それを実現するための必要資金も減っていきます。

体力が衰えれば外出機会も減り、好奇心が衰えればお金を使う機会が減ります。

歳を取ればお金の価値はどんどん下がる

これは金融的な意味でのお金を価値ではなくあなたにとっての価値です。

あなたが若ければ100万円はものすごく使い手があるお金です。

もし高校生であれば1万円でもものすごく使い手があるでしょう。

定年後のあなたにとって、100万円はどれほど価値があるでしょうか。

極端な話ですが将来、もう余命いくばくもない頃になって、100万円の お金をもらっても嬉しくないでしょう。

むしろ家族とのふれあいなどプライスレスなものが価値あるものです。

すなわち歳を取れば取るほど、お金の価値はどんどん下がっていきます。

そう考えれば、今元気な時こそ、有効にお金を使う時期なのです。

 

セーフティネットを正しく理解すべし

老後にお金を使う際の心配は、使いすぎて貧乏になってしまわないか、金融資産が全てなくなればとても大変だということでしょう。

金融機関のセミナーなどに行くと、金融資産を早く使いすぎるとThe END。だから資産運用で資産寿命を伸ばしましょうと言われます。

もちろん1面の真理はありますが、自分がどの程度のセーフティーネットに守られてるかはよく知っておきましょう。

例えば医療費、日本の場合は高額な医療費を支払ったとき払い戻しが受けられる高額療養費制度などがあって、それほどかかるわけでもありません。
また生活費もサラリーマンの方であれば、死ぬまでもらえる厚生年金の範囲内で最低限の生活は出来るのではないでしょうか。

年金については、ねんきん定期便などで 65歳以降にどの程度もらえるかの目安がわかります。

今の贅沢な生活の生活費ではなく、若い頃の定収入を思い起こせば、年金だけでも最低限の生活は出来ると気がつくのではないでしょうか。

 

足るを知れば未来は明るい

どの程度お金があれば満足な生活が出来るかどうか、というのは様々なアンケートやら国の調査等があります。

よく「ゆとりある生活には36万円が必要」といった数字を定年準備セミナーなどで聞くでしょう。

この数字の根拠になっているのは、役員の多くが生命保険関係者である、公益財団法人生命保険文化センターが行う「生活保障に関する調査」です。
この調査は、全国の18~69歳の男女を対象とした調査ということで定年後の実態を反映しない可能性があることに加え、わたしは生命保険会社に忖度したちょっとオーバーな調査ではないかと勘ぐっています。

そうではなくて、実際に高齢者が暮らしてる実態を知れば、どれほどお金があれば「ほどほど満足に暮らせる」という目安になるでしょう。

その実態を知る中立的なデータの代表が、国が毎年発表する高齢社会白書です。

無料で全文公開されているのでお時間のある方は見れば面白いと思いますが、いろいろなデータがあります。

たとえば、年金受給世帯のうち、過半数の世帯では、公的年金だけで生活しているというデータがあります。

 公的年金が高齢者世帯の総所得に占める割合

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 出典:令和2年版高齢社会白書

また、以下のような記述もあります。

  • 経済的な暮らし向きに心配ないと感じる60歳以上の者は74.1%
  • 60歳以上の人の約4分の3が心配なく暮らしている
  • 1か月あたりの収入の平均額では「10万円~20万円未満」が最も多い
  • 60歳以上の人の半数以上が預貯金を取り崩さずに生活している
  • 年齢が上がるほど経済的な不安は少なくなる傾向

いかがでしょうか、お金はあればあるほどよいかもしれませんが、足るを知れば過剰な心配は無用と思えるのではないでしょうか。

おひとりおひとりの状況は違いますが、月に20万円もあれば贅沢をしなければ暮らしていけるでしょうから、過剰にお金を貯め込みすぎず、資産を活用して定年後生活を充実させるほうが人生の満足度は上がります。 

 

資産取り崩しは必要に応じて

老後生活の基本は、公的年金+資産取り崩しです。

その取り崩し方法について、専門家の間では「定額取り崩しか」「定率取り崩しか」という議論があります。

詳しくは、上記の(わたしも紹介された)日経記事(老後資産長持ちの心得)に詳しく書かれているので参照してほしいのですが、金融資産は価格が変動するため、理論的には定率取り崩しが資産運用方法として良いということは明らかです。

しかしながら、お金の実質価値、その人にとってのありがたみが徐々に落ちていくことを考えれば、早い段階から取り崩しを始め、徐々に取り崩し額を減らしていき、終末期のあたりでほぼゼロというのが望ましいでしょう。

もちろんゆとりは必要ですが、そういう風に考えれば、むしろ自分や配偶者の余命などを年度別に書き、その年度その年度でこれだけ金融資産があれば大丈夫という最低ラインを作り、それより上回る部分については、その時その時の必要性と欲求に従って自由に使えばいいのではないでしょうか。

考慮すべきはインフレへの備え

定年退職したあともその先の人生は長いです。

現在は物価が落ち着いていますが、コロナ禍の影響で、世界中の政府が財政支出を大幅に増やしていること、特に日本ではコロナ以前から 国の借金が膨大であることなどから インフレを考慮して資産運用をすべきです。

まかり間違っても銀行の定期預金にずっと置いておけば安心といったような時代ではありません。

詳しくは10回シリーズで記事を書いているので、興味のある方は見てください。

自分の終末を見据えた資産運用

残念なことに人間には必ず死が待っています。

定年退職したあなたにとってそれほど遠くないことは分かるでしょうが、それがいつ来るかというのは誰にも分かりません。

しかしながら一つの見当をつけるやり方として、厚生労働省が出している主な年齢の平均余命など統計的な資料を見ればよろしいでしょう。

男性・女性に分かれ記載されており、例えば

  • 65歳男性なら18.86年
  • 60歳女性なら28.37年

というように、同じような歳の人が平均的にはあと何年生きるかが分かります。

それを念頭に自分の家系や、現在の自分の現在の自分の健康状態などを勘案し、大体の目安をつけ、若干の余裕を持たせたものがこれからあなたがお金を使える期間です。

 

最後に-健康な時間は短い

余命とは別に健康寿命という概念も有り、元気に活動できる時間は、余命よりさらに短いです。

元気な時間は短いので、その間に美術館を回ったり世界を旅行したりすべきです。

「時間が余裕ができれば旅行したい」とか言っていた人たちが、意外と早く病魔に襲われたり、親の介護に追われたりするというのはよくあることです。

定年後は、実は時間があまりないということを意識し、賢くお金を使うことで人生を充実させるのが重要でしょう。