こんにちわ
安井宏@定年退職FPです。
先日、「幸せの国」と言われるヒマラヤの小国ブータンを旅行して来ました。
GDPで比べると日本よりはるかに貧しいのに、みんな幸せそうに暮らしている様子には、本当にびっくりしました。
結局のところ彼らは「足るを知る」ということで、幸せ感を得ているんだと思います。
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老後不安は本当か
本屋に行けば、老後不安をあおる本があふれています。
定年後には1億円必要だとか、死ぬまで働くべし、定年後の夫婦はかくあるべし、、
商売ネタとしては、わからないわけではありませんが、過剰に心配することはありません。
それが証拠に、あなたの周りの高齢者を見てください。
結構明るく元気に暮らしているのではないでしょうか。
世界一恵まれた日本の高齢者
世界的に見ると、日本で定年退職したサラリーマンというのは世界一恵まれている人達です。
定年後に再雇用されても、年収が下がるのが通常ですが、仮に年収300万円になったとして、
「年収激減で、やっていられない」と考えると悲しいですが、
「年収300万円は、世界人口の上位2%以内にいる金持ちだ」と考えると心がやすらぎます。
日本では、
- 死ぬまで保障される公的年金がある。
- 誰もが 比較的低い金額で世界最高水準の医療が受けられる。
- 介護が必要になっても介護保険で大半がまかなえる。
など老後を生きていく上での諸制度が充実していることを理解する必要があります。
他人と比較するより足るを知る
老後を不安視する根本には、他人との比較があります。
他人と比較してあれが足りないこれが足りないと言うのは、もちろん否定はしません、特に若い人の場合はそれが働くモチベーションになるでしょう。
サラリーマンだったあなたは、同期入社と競い合って仕事をしてきたと思います。
でも、もう定年退職して終わった人になったあなたにとっては、むしろ足るを知るが一番幸せな老後を送るためのキーワードです。
定年後の生活費の実情は
生命保険会社や銀行、証券会社などは、老後が不安だということで危機感を煽らないと自分たちの商品が売れないので、いろんな調査数字を都合のいいところだけ切り取って再構成し、いろんな余計なアドバイスをしてくれます。
でも、実は厚生年金と退職金のある定年退職者が、老後貧乏に陥ると言うのは特殊な要因がない限り非常にレアなケースです。
詳しくは別記事>定年退職後の生活費、本当はいくらかかるか知ってますか
他人が作った基準を気にしたりするのではなく、今ある自分の資産の範囲内で満足をした方が、よほど良い人生が送れると思います
まとめ
発展途上国にもかかわらず、みんなが幸せそうに生きているブータンの人たちを見たのは驚きでした。
改めて日本の生活水準の高さと、それにもかかわらずみんなが老後の不安を抱いていることに、疑問を感じた次第です。
金融機関の不安をあおるセールストークを気にしたり、他人との比較をすることでは幸せは感じられません。
それほど心配するより、足るを知り楽観的に生きた方が余程幸せになれると思います。