定年シニアやペット連れのファミリーに人気のキャンピングカー。
メリットだけに目を奪われて、あとでこんなはずではなかったとならないようデメリットも認識した上で購入しましょう。
華やかなキャンピングカーショーだけではわからない、 本当のリアルな姿を実際のわたしの車を例にご紹介します。
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バンコンこそ日本型キャンピングカー
一般の人が思い浮かべるキャンピングカーは、トラックのような外見のキャブコンと言われてるキャンピングカーです。
しかし、日本で最もよく売れているキャンピングカーは、 バンコンバージョン略してバンコンと呼ばれるもので、外見では普通の商用車と変わりません。
キャンプ以外にも幅広く多目的に使えるバンコンというのが、実は一番よく売れているキャンピングカーです。
私の愛車も商用車のハイエースをベースとしたバンコンです。
3ナンバーのハイエースのワゴンは10人乗りが定員なので、観光やハイキングなどに行く際にはたくさんの人数で乗り合わせるので一人当たりの交通費を安くあげることができます。
高さ、車幅、長さなどもトラックベースのキャンピングカーほど大きくないので、コインパーキングやスーパーマーケットの駐車場も問題なく利用できます。
日本でバンコンが好まれる理由の一つは、道の駅、コンビニエンスストア、日帰り温泉、コインランドリーなど、あちこちに便利なインフラがあることです。
これらを最大限に使うことで、車自体は簡素にでき、コストパフォーマンスが良いというところでしょう。
多目的に使えるバンコン
バンコンの場合はシートのアレンジ次第で椅子にもフルフラットにもすることができます。
私の場合は寝るにしろ自転車などを積むにしろ、フルフラットにした方が使い勝手がいいです。
自転車やスキーを積んでいく旅行であっても、一旦フルフラットにして 自転車を積み残りのスペースで寝ることにしています。
ワイドタイプのハイエースであれば横向きに 4台の自転車を積み人間四人でサイクリング出かけることもできます。
メリット満載のキャンピングカー
以下はある日の出発準備中の風景で、この日は前日の夕方に出発です。
キャンピングカーの場合疲れればどこでも寝れます、特に高速道路のパーキングやサービスエリアは安全だしトイレ・ゴミ箱・食事など キャンピングカーで必要なものは全て揃っています。
夜中に高速道路を走れば、平日であっても高速道路の深夜割引があるのでお得です。
しかも目的地には 早い時間に着くので、他の人が活動し始めるより早く早朝から活動ができます。
朝早くから行けばどんな混雑する観光地でもゆったりと見ることができます。
またスキー場であれば、 誰も滑っていないゲレンデを滑るなど、早起きは三文の得というのはキャンピングカーでも当てはまります。
早起きをしてお昼に眠くなれば、キャンピングカーならカーテンを閉めてフルフラットのベッドでゆっくり昼寝をし、夕方にまたまた元気になって活動するというのもありです。
夏は標高の高い車中泊の穴場へ急げ
車中泊は冬はなんとかなっても、夏場は大変です。
エアコンのためエンジンをつけっぱなしで寝るのは、まわりへの迷惑、環境悪化などで感心しません。
そんなときは機動力を生かして、標高の高いところへ行くのが正解です。
車中泊場所の標高を見るには、国土地理院サイトがおすすめです。
これまで私が経験した穴場は、長野県の霧ヶ峰にある「道の駅 美ヶ原高原美術館」や、立山黒部アルペンルートの起点「立山駅駐車場」などです。
覚えておきたいデメリット
大きな楽しみに比べると小さなデメリットではありますが、購入する時には意識していた方がいい点もあります。
キャンピングカーショーや雑誌などではメリットばかりを紹介しますが、デメリットも認識した上で購入するのが重要です。
キャンピングカーの横転事故に注意
キャンピングカーでも、軽キャンパーやキャブコンと言われるカムロードなどトラックをベースにしたキャンピングカーは運転などに注意が必要です。
重量のある家具などを多用し、車としてかなり無理をしていることから、横転事故などが多くなっています。
もともと車高が高く横風に弱いキャンピングカーですが、荷物をたくさん積んで重心が上になっているので慎重運転が必要です。
横転事故に合わないためには、タイヤの空気圧など点検を怠らないこと、できるだけ荷物を積みすぎないことと、とりわけ高速道路ではスピードを出さない運転が望まれます。
同じキャンピングカーでも、ある程度運転を楽しみたい方については、ハイエースなどをベースにしたバンコンの方が、運動性能などもよいので購入にあたってはそちらの方を検討すればいいでしょう。
キャンピングカーの燃費は悪い
デメリットの一つはベース車が商用車でそれほど燃費が良くないのに加えて、ベッドなど家具をつけるので重量が増えさらに燃費が悪くなるということでしょう。
実際に道の駅などで見かけるキャンピングカーの中を見せてもらうと、バーベキュー道具など荷物が満載で、これが更に燃費を悪くします。
ベースになる車のカタログ燃費より、かなり悪いと考えたほうが良いでしょう。
洗車は大変です
道の駅などでキャンピングカーを見るとかなり汚れた車が多いのに気が付きます。
実はキャンピングカーの洗車は、車が大きいことや汚れの落ちにくいFRPを多用しているなどで、難度が高いです。
わたしのハイエースは、サイドオーニングやソーラーパネルといった外部の突起物がないので洗車機に入るのでずいぶん助かってます。
キャンピングカーショーで見るようなきれいな外観を保つのは大変で、日常では洗車機に入るかどうかは重要事項です。
過剰な設備は不要
キャンピングカーを購入するときは、あれこれと家具やオプションを付けますが後で考えると不要なものが多いです。
キャンピングカーの購入を考えておられるなら、できるだけ簡素にして収納スペースを確保するほうが快適に過ごせます。
特に、キッチンはあまり使いません。なぜなら水を使うと排水の問題があり、キャンピングカー用の設備のない日本では持て余すからです。
同様に、冷蔵庫は場所を取ることに加え、寝るときには運転音が気になります。
冷蔵庫も固定ではなく積み下ろしできるように運用してますが正解だったと思います。
わたしはエンゲルの冷蔵庫を使ってますが、コンパクトで積み下ろしが簡単な上、冷却力も強く重宝しています。
購入したお店が遠いと修理が不便
わたしのハイエースは買った早々にドアをぶつけて板金修理になってしまいました。
修理には内部のベッドなど家具類の脱着が必要なため近所のカーディーラーでは対応できず、結局遠くの買ったお店に修理に出す羽目になりました。
あまりないことかもしれませんが、購入する店がとんでもなく離れていないかは盲点だと思います。
まとめ
キャンピングカーの購入は予算さえ許せば非常に良い選択肢だと思います。
特に、定年したシニアや子供と思いっきりアウトドアで遊びたいファミリー、ペットを連れてなかなか宿泊施設に泊まるのが難しい人達にとって、とても魅力的な選択肢だと思います。
メリットとデメリットをしっかり認識した上で購入し、素敵なキャンピングカーライフを楽しんでいただきたいものです。