みなさんこんにちは
安井宏@定年退職FPです
あるきっかけでドローンにハマったけど、結局撤退したわたしの経験をご紹介します。
うまく言ってる人の話は多くのブログに出てますが、撤退した人の話も聞いてやってください。
+++もくじ+++
1.東尋坊で衝撃体験
1)ドローンde観光
先日、友人と一緒に北陸旅行で観光名所の東尋坊に行きました。
東尋坊はすごく険しい岩が名物で、陸上から見る以外にも船を使って海の上などからも観光できます。
しかしドローンでバーチャルな観光飛行ができるということを聞いていたのでそれに挑戦してみました。
東尋坊のメインの場所から少し離れたところに、それはありました。
上野さんという方が定年後に始められたお仕事のようで、ドローンを飛ばし、VRゴーグルで飛行機から飛ぶような感じで見れるということ。
実際に体験してみると本当に臨場感があって、自分が空を飛んでるような気分になりました。
まさに鳥になったような気分で、東尋坊の絶景を真上から、遠景でと楽しみました。
実際に飛ぶのは、この小さなドローンです。
ペットボトルの大きさでわかると思いますが、小さな機体に4つのローターがあり、下部にはカメラが付いています。
操縦者は画面を見て操縦しますが、乗客(観客)は、こんな感じのVRゴーグルを使います。
言葉で書くのは難しいのですが、その臨場感は素晴らしく、こんな事ができるのだと最近のテクノロジーに感心しました。
この観光体験を詳しく知りたい方は、こちらを参照してください。
2)下関でのヘリ搭乗体験
実はわたしは高いところが大好きで先日、下関に行った時も関門海峡や巌流島周辺をヘリコプターで観光しました。
5分間の飛行で6,000円と、ヘリにしては安いかもしれませんが、結構な出費でした。
3)圧倒的コスパ
それに引き換え、この東尋坊のドローンの仮想遊覧飛行は15分間で500円と圧倒的なコスパの良さです。
それもそのはず、ドローンはヘリコプターとは比べ物にならないくらい安く、飛行場もいらないし動力源はバッテリーと、そもそものコストが安いのです。
4)誰でもできそうな予感
実はこの話はこれで終わらず、私も友人もこれは誰でもできるのではないかという予感を持ちました。
定年後いろんな趣味を楽しんでいる私としては、ドローンの操縦が出来れば自分のロードバイクで走る姿を写したり、自分では登れない山の上からの景色などを見るのではないかと非常に興味を持ったのでした。
定年後に写真を趣味にする人は多いですが、ドローンで空撮は一味違う趣味になる、はずでした。。
2.ドローンとは
1)ドローンは航空機の一種
ドローンはマルチコプターとも呼ばれる小さいけれども航空機の一種です。
プロポと言われる送信機を使って操作をし、上下左右に動かしながら飛ばすことができます。
昔のラジコンなどと違いリチウムポリマー・バッテリーを使ってモーターの力で動きます。
したがって、バッテリーの残量が飛行時間を左右します。
短いもので数分、長いもので30分程度が飛行時間となります。
2)各種センサーで安定飛行
上位機種ではGPSを搭載していて、それによって操作が非常に簡単になり、風などで動かされることなく定位置に止まったりすることができます。
その他にも小さな機体の中に、加速度センサーやジャイロセンサー、超音波センサー、光学センサー、気圧高度化センサーといった様々なセンサーを組み込むことで安定した飛行ができるようになっています。
定年世代の人たちは、昔のラジコンなどをご存知の方も多いと思いますが、はるかに簡単に操作できるようになっています。
カメラについても、ある程度以上の価格のドローンの場合は、カメラジンバルというカメラを常に水平に維持して映像のブレをなくす装置がついています。
それにより安定した映像の撮影が可能で、4K動画などを撮ることができます。
3)不心者のせいで強まる規制
機械としては簡単になってきたドローンですが、首相官邸に不時着したり国宝姫路城に傷をつけたりとニュースを時々騒がすように不心得な事故などもあり、法律により規制が強まってきています。
小さなドローンといえども空を飛ぶ機械であるということで、航空法や電波法など様々な規制があります。
機体の性能としては、空を自由自在に飛べるドローンですが、実際には飛べない場所が多く趣味として楽しむにはそれらの法規を熟知する必要があります。
詳しくは、航空:無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール - 国土交通省
でルールの解説がなされています。
なお航空法に関して言えば、今回私が買ったような重量200g以下の機体については、法律の適用外になります。
しかしながら他の法律では全てのドローンが 規制の対象であるものもあり注意が必要です。
3.やって分かったドローンの楽しさ
東尋坊ですっかりドローンの魅力に取り憑かれた私、色々調べ始めたけれどまずは習うより慣れろということでドローンを手に入れることにしました。
びっくりしたのはドローンの意外な安さでした。
1)入門機は1万円以下
ドローンの中でもGPSを始め機能が充実したものは10万円から20万円程度かかります。
しかしながら入門機としては、1万円以下でかなり機能が充実したものが手に入ります。
私はまずは操縦に慣れることも含めて入門機ということでDBPowerのX400ドローンを手に入れてみました。
わずか5,999円でドローンが手に入るとは思っていなかったので、その価格にはびっくりです。
早速飛ばして楽しむことにしました。
娘からも「これで孫の運動会もドローンで空撮できる」と大喜びです。(後ほどこれはだめとわかります)
2)操縦は意外と簡単
ドローンの操縦と言うととても難しいように感じますが、思ってたよりは簡単でした。
ゲームのコントローラーのような操縦装置のところに左右二つのスティックが付いていて、それを使って操縦します。
一番大変なのはホバリングと言って空中に停止させるところですが、ピタッと止まらなくても大体止まればば、とりあえず右や左前後ろへと動かして楽しむことができます。
上位の機種になれば、更にホバリングを支援するような機能が付いているので、上級機種ほど簡単にできるということになります。
もちろん業務で使うとなればそれなりの経験は必要とは思いますが、10-20分でそれなりに飛ばすことはできます。
国土交通省などへの申請の際に、ドローンの操縦経験10時間というのがありますが、10時間もドローンを飛ばせばもうベテランの域に入るというぐらい操縦は容易に習得できるものです。
4.挫折したその訳は
こんなに楽しんだドローンですが、最終的にはこれ以上前に進むのはやめにしてしまいました。
要は挫折してしまったわけですが、その理由ををお話しします。
1)意外と飛ばせる場所がない
なんといっても一番問題だったのは飛ばせる場所がないということです。
私は神戸市中央区という市街地に住んでいることもあって、周りを見回しても合法的に飛ばせる場所がありません。
小さなドローンであれば室内で飛ばせるんですが、今回買った機体は屋外で飛ばすことを想定してるような、やや大きめの機体であったこともあり本当に場所を探すのが大変でした。
結局、車で少し郊外に出たり埋立地に行ったり、あちこち探してようやく飛ばせる場所を見つけましたが、この先自分が趣味としてこれを進めていくのに飛ばす場所で苦労するのはちょっと大変だなと思いました。
法律や周りの迷惑を無視でガンガン飛ばしている人がいることは知っていますが、定年退職後に新聞に名前が出るようなことはしたくないところです。
ルールを守れば飛ばすのは意外と大変でした。
航空法やら様々な規定を考えれば、イベントの場所・他人の所有地・道路などなどでは飛ばすことができません。
国土交通省の許可を取れば飛ばせたりしますが、そもそも許可を取るまで練習したりする場所がありません。
もし私が郊外に住んでいたり自分の田畑などを持っていればいいのですが、都会のマンション暮らしだと飛ばす練習場がないということは致命的でした。
結局この先ドローンを趣味にしようとしても場所探しで苦労することは見えたので、この辺で諦めようかと思った次第です。
航空法で許可のいるエリア
2)次に進むなら20万以上の投資
もう一つの挫折要因は投資です。
1万円以下で始められるドローンですが、次の段階というのは空撮やドローンレースということになります。
そこまで進むとなれば10万円以上の機体を買うことになります。
私も最後の最後まで悩みに悩んで購入一歩手前まで行ったDJIのドローンMavic Air 。
これは本当にコンパクトでコスパ良い機体と思ったのですが、最終的には飛ばす場所もないしということで挫折してしまいました。
5.あとに続く人へのアドバイス
ネガティブなことを書いてしまいましたが、定年後の趣味としてはドローンは大きな潜在力を持っています。
1)まずは室内で操縦の楽しさを
ドローンを操縦するのは楽しいです。
男の子なら、一度はパイロットに憧れたと思いますが、自分の分身が空を自由自在に飛ぶのは素晴らしいです。
そのため、まずは室内で飛ばせるような小さなドローンを買ってみて操縦の楽しさを覚えるのが面白いと思います。
室内で飛ばすようなドローンは1万円以下で買えますので、ちょっと部屋を片付けて、まずはホバリングやら宙返りやらなどを楽しんでみてください。
それによって次の段階へ進むかどうかというのを考えましょう。
2)屋外デビューはそれなりの投資を
操縦の楽しさにハマれば屋外にデビューし、その次は空中撮影などに挑戦をしたくなってきます。
まずは室内ドローンで操縦の楽しさを覚えて、またその練習をするための屋外の場所が確保できるのかといったことも考えて、それから次の段階に進みます。
本格的に国土交通省の許可をとって様々なところで空中撮影などを保つすることを考えればある程度の民間資格を取るためのドローンスクールへの通学はおすすめです。
ドローン自体もGPSを始め高性能のセンサーを備えた機体となれば、安くても10万円以上普通には20万円程度のドローンの購入をすることになります。
操縦を楽しんでみて、それをやるかどうかをよく考えて次の段階に進められたらいいと思います。
6.まとめ
定年後は、大いにワクワクした生活を楽しみたいものです。
プロフィールにあるように定年後も、一人旅、海外旅行、ロードバイク、ダイビング、スキー、キャンピングカー、ブログなど多くの趣味を持つわたし。
次の新しい趣味となる予感がしたドローンでしたが、挫折して終わりました。
ドローンの素晴らしさを伝えるブログは多いので、逆に挫折した経験も参考にする人もいると思いこの記事を書きました。
誰かの定年後ワクワクライフの参考になれば嬉しいです。