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【書評】アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書

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みなさんこんにちは

安井宏@定年退職FPです。

今回紹介する本は、わたしが高校生の時にぜひ読みたかった「マネーリテラシー」に関する本です。 

 

+++目次+++

 

お金の知識の欠如が人生の質を下げる

ファイナンシャルプランナーとして、周りの人たちと接していて、つくづく感じるのはお金の知識がないと、騙されたりいらぬ苦労をしたりと、生活の質が下がるということです。

もちろん、お金は人生の目的でもないし、お金があれば幸せになれるわけでもありません。

しかしながらビジネスだけでなく、私達の毎日の営みもお金を介して行われており、お金に関する知識がないと、損をするばかりです。 

多くの日本人は、社会で揉まれながらお金の知識を習得していると思いますが、本来はもっと若い頃から学ぶべきでしょう。

 

日本で欠けている金融教育

ところが、日本の学校教育ではほとんどお金に関する教育の機会がありません。

本来は、文部科学省が小学校の時から年齢に応じて、順次教えていくべきですが残念ながらそうはなっていません。

最近では金融庁や日銀系の金融広報中央委員会が、お金の大切さや経済の仕組み、投資などについて情報提供を始めたりしていますがまだまだ不十分です。

大学生などがデート商法などに騙されるニュースを聞くにつれ、本来はもっと若い時期にマネーリテラシーを学んでおればと残念でなりません。

 

アメリカの高校生向けマネー本

今回ご紹介する本は、 アメリカ人の高校生向きとはなっているますが、日本でも問題なく受け入れられる内容です。

ファイナンシャルプランナーのわたしから見ても本格的で、お金に関しては人生で学ぶべきことすべてを網羅していると言って過言ではありません。

アメリカの高校生が、この本でお金のしくみや社会の仕組みを学んでるとすれば、羨ましい限りです。

 

内容は人生を網羅した本格派

 目次をご紹介しますが、項目だけ見ても人生のあらゆるお金にまつわる話が盛り込まれていることがわかるでしょう。

第1章 お金の計画の基本
 そもそもお金とは何か
 購買力を下げる一大要因・インフレーション
 どうすれば「経済的に自立」できるのか
 人生設計とお金の関係
第2章 お金とキャリア設計の基本
 あなたのキャリアとお金の関係
 人的資本──「資産価値の高い人」とは
 人を雇うメリットとリスク
 生涯所得を最大化させるために大切なこと
第3章 就職、転職、起業の基本
 ビジネスにおける「組織」の仕組み
 決算書の読み方
 「事業計画」に必要なポイントはこれだけ
 フランチャイズビジネス
 副業──一生食いっぱぐれない働き方
 不動産
 資金調達のやり方
 景気はどうすれば読めるのか
 「景気がいい」「景気が悪い」とはどういうことか
第4章 貯金と銀行の基本
 貯め方より使い方が重要?
 どんな人でも貯まる貯金の仕方
 銀行は何のためにあるのか
 銀行口座
 ATM
第5章 予算と支出の基本
 予算設計の第一歩
 お金の「出入り」に注目する
 もしもの備え
 実際に予算を立ててみよう
 自動車を買う
第6章 信用と借金の基本
 借金と返済計画
 お金の時間価値
 担保と返済
 住宅ローン
 金利と複利の仕組み
第7章 破産の基本
 最後のカードはなぜ「破産」なのか
 最後の打ち手を回避するには?
第8章 投資の基本
 投資でお金を育てる
 リスクとリターンの考え方
 株式市場はどういうところか
 低リスクではじめられる投資信託
 「株価指数」の読み方
第9章 金融詐欺の基本
 「必ず儲かる投資」のウソ──ピラミッドスキーム
 その他の投資詐欺
 誰かがあなたになりすます
 パソコンやスマホを安全に使う
 ワンクリックの罠──ネット詐欺
第10章 保険の基本
 保険とは何か
 あらゆる損害を補償する財産保険
 暮らしを守る賃貸保険
 事故に備える自動車保険
第11章 税金の基本
 税金と納税の仕組み
 税金で何ができるのか
 「消費税」は何のためにあるのか
第12章 社会福祉の基本
 貧困格差解決ガイドライン
 学資ローン・奨学金
第13章 法律と契約の基本
 契約とはどういうことか
 婚前契約
 法的責任のリアル
 有形財産と無形財産
第14章 老後資産の基本
 老後の資金計画
 老後資金はいくら必要か
 遺言と遺産──相続の準備の仕方

もちろん、幅広いということは個々の項目については詳しい解説はなく、まさに教科書的になっているのは仕方ないところです。

 

わたしの印象に残っているところ

この本すべてのパートが役に立ちますが、わたしが特に印象に残ったところを抜粋してご紹介しましょう。

お金がたくさんある人も、ほとんどないという人も、真っ先に知っておかなければならないことがある。それは、周りにいるすべての人が、あなたのお金を奪おうとしているということだ。

 「無駄遣いしない」などの教訓ではなく、高校生たちがこれから出ていく社会を一言で表した名言だと思いました。

転職が当たり前になる世の中では、変化を見据えたキャリアプランが重要になる。

生涯所得を決めるもっとも大きな要素は、どんな職業を選ぶかということだ。

本書では、お金=投資と捉えず転職などキャリア形成についても詳しく書かれています。

いうまでもなく仕事はお金と密接に関連しており、正しいキャリア形成の方法を事前に知るかどうかで、人生の質は大きく変わることになります。 

これから大切なことを言うので、よく覚えておいてもらいたい。「クレジットカードはいつも1回払いにすること」。

実践的な知識として、生活方法についても詳しいです。

いうまでもなくアメリカではクレジットカードの利用は一般的ですが、使い方には注意が必要です。

残高を次月に持ち越すことで、クレジットカード会社に高い金利を支払うことのないように戒めをしている。

お金の問題は、たいていの場合、借金が多すぎることだ。借金は人間関係を悪化させ、本人の幸福感も著しく低下する。

お金のトラブルと言えば借金が多いです、安易にローンを組んだりカード払いをすることのデメリットを紹介しています。

破産とは、借金が免除される、あるいは大幅に減額されるための法的な手続きだ。破産という制度があれば、やむにやまれぬ事情で借金が返せなくなった人も、重荷から解放されて新しい人生を始めることができる。

この本の中でも、ここまで高校生に教えるかというのがこの部分。

アメリカの高校生が早い段階から破産について学んでいるとは驚きです。

日本でもサラ金に追い詰められて命を断つ人がいますが、敗者復活の手段を早めに教えるのは悲劇を防ぐ上で有意義だと思います。 

自分や家族も、いつまでも健康でいられるとはかぎらない。そして遅かれ早かれ、仕事を引退して老後の生活に入るときがやってくる。老後の準備を始めるのに遅すぎることはないが、早ければ早いほど有利になるのも事実だ。

極めつきはこれ、高校生に老後の話までするとは驚きです。

まさに、人生のお金に関すること全部盛りの本と言えます。

 

まとめ

アメリカの高校生が学んでいるという、「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」をご紹介しました。

お金の知識「マネーリテラシー」の大切さは、強調してもしすぎることはありません。

すでに定年後となった私にはちょっと遅すぎる本ですが、ぜひ周りの若い人たちには読んでもらいたい一冊です。