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GPIFを見習い海外資産の比率を増やそう

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みなさんこんにちは

安井宏@定年退職FPです。

わたし達の大切な年金積立金を運用しているのがGPIF、正式名「年金積立金管理運用独立行政法人」です。

GPIFが、どういう比率で資産を運用しているかというのは長期運用をしようとする個人投資家にとても参考になります。

このたびそのGPIFが資産構成を大きく見直し海外シフトを強めましたが、その行動はわたし達も参考にしたいものでした。

 

+++もくじ+++

 

1. GPIFとは

私たちの公的年金は積立方式ではなく、現役世代が将来世代を支えるようになっています。

しかしながら人口構成の歪みによって、現在は集めるお金の方が支払うお金より大きいので、その余剰の部分を積立金として将来に備えています。

そのお金は手元や銀行に置いておくのではなく、株や債券などに幅広く投資をされており、その運用を任されているのがGPIFです。

その結果、GPIFは約160兆円を運用する世界最大規模の機関投資家となっています。

 

2. 実は好業績なGPIF

GPIFは四半期ごとに成績を報告しています。

もちろん価格変動のあるものに投資するので、マイナスが出るときもプラスが出るときもありますが、2001年度以降の累積収益額はプラス75兆円です。

幅広く分散投資していることで、収益率も年率プラス3.23%と優良な機関投資家といえるでしょう。

にも関わらずマイナスが出た時だけマスコミが大騒ぎして、年金破綻などと騒がれる可哀想な団体でもあります。

今回の新型コロナの影響も受け、四半期では悲惨な結果が出てマスコミを騒がせますが、賢明な投資家は落ち着いて長期の実績を見る必要があります。

 

3. 2020年度からの新たな資産構成

GPIFは、国内債、国内株、外国債、外国株の4資産に分散して投資していますが、その構成比率を定めた「基本ポートフォリオ」を5年半ぶりに改定しました。

先日発表された2020年度からの新たな資産構成は、米国債など外国債券の割合を従来より大幅に増やすものです。

従来15%であった外国債券の割合を25%に引き上げ、外国株式を含む海外資産の割合を過去最大の50%としています。

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https://www.gpif.go.jp/topics/Adoption%20of%20New%20Policy%20Portfolio_Jp_summary.pdf

直接的には国内債券の収益が低迷する中で、利回りの高い外国債券の比率を高める狙いと説明されていますが、為替変動リスクをあえて取ろうとしているようにも見受けられます。

この基本ポートフォリオは、実質的な運用利回りを1.7%とするという運用目標を満たしつつ、最もリスクが小さいポートフォリオになっています。

こういった投資姿勢は、安定した収益を求めつつも大きなリスクを取りたくないという、定年退職者など個人投資家も見習うべきものです。

 

4. 個人も参考にしたいポートフォリオ

日本株・日本債券・外国株・外国債券など様々な金融商品のカテゴリーがありますが、運用環境は常に変動するため、どれかが常に一番成績が良いと決まってるわけではありません。

したがって、これらを組み合わせて運用するのが長期的に見れば一番リスクを抑えてリターンを高くできます。

今回GPIFは、カテゴリーごとの期待リターン、リスク、相関係数も次のように公開しています。

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https://www.gpif.go.jp/topics/Adoption%20of%20New%20Policy%20Portfolio_Jp_details.pdf

もちろんこれは個人の資産運用にも参考にできるのですが、個々人がそれを計算するのはなかなか難しいものがあります。

ネット上には様々なツールもあり、実は私もそれを利用はしていますが、やはりしっかりと実績もあげており、また日本最高の有識者等が検討した結果でポートフォリオ比率を決めている、GPIFの資産比率というのは参考になると思います。

 

5. 私の場合の資産構成

GPIFは、長期運用を使命としていますが、個人の場合は、寿命があるため年齢が一つの制約要因になります。

つまり歳をとればとるほど、とれるリスクが減っていくというのが考え方です。

よく言われるのは100から自分の年齢を引いたパーセンテージで株式を持ちなさいということです。

私の場合は62歳ということもあり、実際のところ全資産の40%を投資信託など値動きのあるリスク資産に投資し、残りは個人向け国債などリスクのない商品で運用をしています。

一方で、自分の将来もらえる年金が日本円であることも鑑みて、資産全体の海外資産比率は50%を常にキープするようにしています。
今回、GPIFが海外資産比率50%を目指しているということで自分の運用方針も間違っていないと、意を強くしたところです。

現在株式市場は大荒れですが、これまでの長い株式使用の歴史を見ればこのようなことは何度もあり、にもかかわらず株式市場は成長を続けています。

わたしの場合もリスク資産比率を40%に抑えていたおかげで、ダメージを受けつつもそれほど心配せずに日々を過ごせています。

株価が下がった時に、慌てて売ってしまうというのは、おすすめでないということは長期投資の権化とも言えるバンガード社などもアドバイスしているところです。

 

まとめ

卵を一つのカゴに盛るな、という例えがあります。

一つの資産に集中して投資するのではなく、様々な資産に分散して投資をすることによって、期待するリターンはそのままにリスクを下げるということが知られています。

いわゆる分散投資ですが、それではそれぞれの資産にどの程度の比率で登場するのがいいのかといった指針がありません。

その指針に参考になるのがGPIFのポート資産比率です。

今回の見直しを契機に、みなさんも海外資産比率を上げるなど自分の資産配分を見直してみたらいかがでしょうか。

 

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