みなさんこんにちは
安井宏@定年退職FPです。
日本航空が子会社を通じて格安航空会社(LCC)に進出し、2020年からの運行を目指すと表明しました。
これで全日空系も含め日本の空も格安航空会社が多く飛ぶようになり、旅行費用の大幅な節約が期待できると思います。
わたしはプロフィールに書いてますように、これまで50ヶ国を旅行してきました。
日本では格安航空会社(LCC)は、比較的新しい存在ですが海外では早くから普及しており、わたしの旅行履歴も格安航空会社がないと絶対にできなかったことだと思います。LCC本当にオススメです
+++目次+++
格安航空会社とは
格安航空会社ローコストキャリアとは、一般的に日本航空や全日空と言う大手航空会社と違い、コストを抑えて運行することで安い航空運賃を実現している会社です。
国土交通省によれば、2016年のLCC旅客数シェアは、国内線で9.7%、国際線は18.9%とのことです。
タイやインドなどアジア地域では更にLCC比率は高く、50%を超えており国によってはLCCの台頭で国営の航空会社(フラッグキャリア)が経営危機に陥るような状況も生まれています。
格安航空会社は最初アメリカ・アイルランドなどで始まりました。
小型の機体を使って、それほど遠くない距離を多頻度で運行することでコストを下げこれまで実現しなかったような低価格を実現しました。
アジアにおいては、マレーシアでスタートした LCCのエアアジア が先駆者でしょう。
それまで所得のそれほど高くなかったアジア地域の人たちが、まるでバスのような感覚で航空機を利用できるようになりました。
いまインバウンドブームで、アジアを始めとする海外から多くの人が来日していますが、LCCがなくては実現しなかった現象でしょう。
格安航空会社の特徴
格安航空会社は、単一の機種多くはボーイング737やエアバスのA320を使って、数時間以内の近距離・中距離をを1日に何度も往復して数で稼ぐビジネスモデルです。
A地点からB地点の移動に特化していて、ハブアンドスポーク戦略でいろんなところに行ける大手航空会社とは運航の形態がかなり異なります。
コストを抑え低価格を実現している理由は多岐にわたりますが主なものは、
・使用機種を統一し整備コストやパイロットの育成費用を低減
・機内食、毛布貸出などを有償化してコストダウンと利用者の削減
・予約をインターネット経由に限ることで販売コストを削減
・手荷物や座席を制限し、快適さを求める客から追加料金を徴収
・空港での滞在時間を短くし回転率を上げる
・メジャーな空港やターミナルを使わない
・客室乗務員が室内清掃や搭乗手続きをするなどスタッフの多機能化
格安航空会社のメリット
メリットはなんと言っても安さです。
最近の航空券は定価ではなく、搭乗日や時間などで価格が変わるので、定量的な比較は難しいですが、大手航空会社の半額というのは普通です。
あまりの安さに、安全上の懸念があるかもしれませんが、格安航空会社の多くは機体の整備に時間をかけるとかえって販売のロスになるため、多くは最新鋭の機体を入れています。
事故率も大手と変わらず、安全面でほとんど懸念はないでしょう。
また機体が小さいため、搭乗者の多い路線に特化しなくても利益が稼げるため、大手航空会社が運行できないような、アジアの小さな都市にまで路線を広げています。
格安航空会社のデメリット
LCCは、コスト削減を徹底しているため、もちろんデメリットもあります。
スケジュールが過密なため、出発時間や到着時間が遅れることは多いです。
多くの格安航空会社は1日できるだけたくさんの運行をするため空港における折り返し時間をできるだけ短くすることにこだわっています。
そのため余裕を持たしていないためしばしば定時運行ができず遅れることがあります。
また、そのことによって次の目的地に乗り継ぎできない場合も生じます。
その時の補償についても大手航空会社ほど充実はしていません。
このデメリットを承知して、安い値段で乗れるか、ビジネスのように絶対遅れてはいけないような旅行なのかそれを見極めるのが重要でしょう。
まとめ
定年退職世代の人達にとって、飛行機にのるのはビジネスではなく観光などの旅行でしょう。実はこれはLCCが、ぴったりです。
定年退職世代の人達は時間があるので多少の時間の遅れよりも、安く旅行に行けることが重要でしょう。
LCCは安心して乗れる割に非常に低価格で、定年退職世代の旅にぴったりではないでしょうか。
値段が大手航空会社に比べ圧倒的に低いため、 一つのA地点からB地点への移動手段と割り切れば格安航空会社以外の選択肢は無いと思います。
日本の空がこれから格安航空会社でどのように変わっていくのか本当に楽しみです。