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VT愛好者の心を揺さぶる新ETF、MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信が出現

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みなさんこんにちは

安井宏@定年退職FPです。

投信ブロガーの祭典「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」で上位に多くのeMAXIS Slimシリーズをランクインさせるなど、個人投資家に人気の高い投資信託販売会社の三菱UFJ国際投信株式会社

このたび「グローバル株式に分散投資する上場投資信託(ETF)の手数料を世界最低とする」とMAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信の東証上場を発表しました。

市場の平均を手堅く狙うインデックス投資においては、運用期間を通じて支払う必要のある手数料は確実にコントロールできる要因なのでとても大切です。

わたしも大注目のこのETF、概要と注目点をご紹介します。

 

+++もくじ+++

 

1.ETFの魅力

株式に投資をする場合、単一の銘柄に投資するより幅広い銘柄に分散投資することで、リスクを軽減できることは広く知られています。

その手段として、投資信託が広く用いられていますが、投資信託を上場し通常の株と同じように売買できるのがETFです。

ETFは、その時点の価格で売買できるのがメリットで米国を中心に急速に普及が進んでいます。

また、一般的には、販売会社に支払う手数料が不要で、毎年かかる信託報酬等の保有コストも通常の投資信託より安いのが魅力です。

ただ、最近は証券会社の販売手数料の無料化が進み、通常の投資信託でも低価格競争が進んで全世界に広く分散投資できる投資信託のコストが年0.1%以下のものが出てくるなど、ETFの優位性もややゆるぎ始めたところです。

 

2.これまで私はVT派

私はVTの愛称で呼ばれるETFをポートフォリオの中心にしています。

VTは正式名称をバンガード・トータル・ワールド・ストックETFと言い、世界市場全体への分散投資をこれ一本で実現できるETFです。

米国籍のETFですが、日本の証券会社で誰でも買え経費率(トータル・エクスペンス・レシオ)は年0.09%と非常に低コストです。

アメリカの証券取引所(NYSE Arca)に上場されており、商品識別に使うティッカー・シンボルが「VT」であることから、多くの人がVTと呼んでいます。

ベンチマークのFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは、全世界の大型、中型、小型株の市場パフォーマンスを対象にしています。

保有上位銘柄としては、アップル、マイクロソフト、アマゾンなどが並びます。

市場構成比としても、米国市場が5割を占めるほか、日本、英国など全世界に分散しています。

運用成績については、他の金融商品同様に変動しますが5年、あるいは設定来という中長期では6%前後と安定して優秀な成績を残しています。

参考記事>ファイナンシャルプランナーが愛してやまないVTの魅力とは

 

3.国内ETFの魅力

東京証券取引所にも多数のETFが上場されていますが、残念ながら米国市場ほどには厚みがなく、長期分散投資のため活用されてるとは言い難い状況です。

市場が活発で取引量が多くないと、売りたいときに売れない流動性リスクを懸念して、さらに資金流入が減るという負のスパイラルがありました。

しかし、流動性を確保するためのマーケットメイク制度の開始で、対象銘柄については、常に十分な量の注文を適切な価格で提示されるようになり、流動性の不安を軽減できるようになりました。

海外でETFを購入する場合には、日本円を外貨に両替する為替手数料と両替の手間がかかりますが、日本市場ではその負担がありません。

また、取引が日本時間の昼間に行われるため日本人としては取引しやすいと考えられます。

 

4.MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信の概要

MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信は、2559というコードで東証に上場承認されました。

上場は2020年1月9日で、年率信託報酬は0.0858%(税抜0.078%)という低コストです。

ベンチマークとして、円換算したMSCIオールカントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)が用いられています。

MSCIオールカントリー・ワールド・インデックスは、日本を含む世界の先進国と新興国の株式市場のパフォーマンスを総合的にはかる指数であり、これに連動することで実質的に世界の株式市場への分散投資が実現します。 

ベンチマークこそ違え、商品性は日本人好みのVTを意識したものと思われ、個人投資家の人気を集めそうです。

なお、同社では米国株(S&P500)に連動する「MAXIS米国株式(S&P500)上場投信」も同時に上場すると発表しています。

個人投資家に人気のeMAXIS Slimシリーズと合わせ、投資信託とETFの両面から長期投資資金の取り込みを図る狙いがあるようです。

 

5.気になる留意点

わたしが米国上場のETFにこだわる理由の一つは、国内市場でのETFの厚みがなく、売りたいときに売れない流動性リスクの懸念です。

また、取引が低調だと指数との乖離が広がるトラッキングエラーが起こりやすいのも心配です。

今回の場合、新ETFがマーケットメイク銘柄になるかどうかが注目点です。

また、信託報酬は0.0858%と驚異的ですが、ETFは信託報酬以外にも上場費用や対象指数についての商標使用料等が必要になるため、それも含めてVTの経費率(トータル・エクスペンス・レシオ)年0.09%を下回るのかも注目すべき点です。

今すぐ購入に走るかと言うと、まだ様子見すべきかもしれませんが、それでも将来の発展を期待したいETFです。 

 

まとめ

世間を騒がした、老後2000万円報告書の問題で老後の資産形成への関心が高まっているようです。

これに呼応するかのように、ネット証券会社などでの売買手数料無料化が進行しつつあり、投資信託でも信託報酬等コストの低減化が止まりません。

今回のETFは、このような個人投資家にとって嬉しい環境のもと、新たに国内ETFで驚きの新商品が出てきたものです。

年2回の配当が出ることも含め、定年退職者にとってETFは相性がいいので、VT愛好者のわたしとしてもこの新商品を暖かく見守っていきたいと思います。

 

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