わくわく定年退職ライフ

ちょっとのお金の知識で豊かなシニアライフ

【書評】世界一ラクなお金の増やし方 #インデックス投資はじめました

みなさんこんにちわ

安井宏@定年退職ブログです。

今回はインデック投資家、NightWalkerさんの本を読みました。

NightWalkerさんは、インデックス投資で資産を築き、アーリーリタイヤされている高名なブロガーの方です。

 

インデックス投資の有効性を優しく解説

全体としてインデックス投資の有効性について書いておられます。

書き方がとても優しいのですが、書いておられることは「ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理」以降に知れ渡った、現代ポートフォリオ理論で、それをやさしくおもしろく書いているところが特徴です。

 

本書は、以下の章立てになっています。

序章  そしてインデックスファンドが残った

第1章 そもそもインデックス投資って何?

第2章 「つみたてNISA」で超おトクに始めよう

第3章 「長期投資に出遅れナシ」っていうコレだけの理由

第4章 ど素人でもお金が育つ運用のツボ

第5章 暴落を利益に変えるシンプルなリスク管理法

第6章 私がアーリーリタイアするときチェックしたこと

第7章 世界一カンタン ゆるトク出口戦略

 

この本と中核となるのは、その3つの特徴を持つ、インデックス投資の有効性や「つみたてNISA」の利用の部分なのですが、私のような定年退職世代にとってはそこはもう改めて復習するところだと思います。

教科書的な理論の裏打ちはしっかりあり、そこが本当に著者が主張したいところなのでしょうが、私の視点では、むしろNightWalkerさんが歩んでこられた、人生の記録の部分にこそ価値のある本だと思いました。

 

人生の転機で生きた経済的自立 

ウォーレン・バフェットのような華やかさはないものの(失礼!)、確かな知識で地道にインデックス投資をすることが、リストラという人生の大きな転機に際して「自分で決断できる」勇気と生活保証を与えるというのは、なんと素晴らしいことでしょう。

 資産運用というと、金融機関やファイナンシャルプランナーにそそのかされて、「老後の資金確保」であるとか「長生きリスクに備える」といった危機感で投資信託の購入などに走る人がいます。

関連記事>>>定年退職後に改めて考える、金融リテラシーの磨き方 - わくわく定年退職ライフ

でも、自分で考えて資産運用をしている意識の高い人は「経済的自立(ファイナンシャルインディペンデンス)」ということを目指します。

NightWalkerさんのアーリーリタイアの決断に至る部分の記述を読めば、まさに資産運用が経済的自由を担保するということがよくわかります。

それと同時に、金融機関が煽るほどリタイア後にはお金もいらないこと。

日本の充実した年金制度を考えれば、そんなにたくさんのお金をリスクにさらして運用する必要はないということでもあります。

多くのリストラに直面したサラリーマンが不本意な結果を受け入れている中、自分の意志でアーリーリタイヤを選べるというのは、実に素晴らしいことです。

もうすでにリタイアしてしまった私から見れば、若い時にこんな本に出会えば良かったと言う後悔はありますが、この本は定年退職世代の人たちが、それでもなお30年近く生きる時の、お金とどう付き合えばいいかを教えてくれます。

積立投資を中心に書いておられることもあり、主に若い世代を対象にしていますが、私のような定年退職世代にも、「お金との付き合い方ガイドライン」として参考になる良書だと思います。

人生後半で生きるインデックス投資

この本の中で特に私が参考になったのは、「第5章 暴落を利益に変えるシンプルなリスク管理法」と「第6章 私がアーリーリタイアするときチェックしたこと」「第7章 世界一カンタン ゆるトク出口戦略」です。

市場の暴落は本当に嫌ですが、残念ながら資本主義の世の中なので定期的にやってきます。私ぐらいの年代になると過去に何度か嫌な暴落を経験しています。

 

NightWalkerさんは「経験則ですが暴落をやり過ごすことが長期投資の成功要因の8割以上を占めます」と書いておられますが、これには全く同意です。

私自身は脱落しなかったのですが、市場の暴落で「もう二度と投資はしない」と去っていった人を知っています。

実は彼は、キャッシュを潤沢に持っていなかったことと、リスクを取りすぎていただけであり、本書のように許容できるリスクの範囲内で分散して投資し一定のキャッシュ比率を持っていれば、退場しなくて済んだはずでした。

定年退職世代として、もう一つ、特に深く同意できたのは、「第6章 私がアーリーリタイアするときチェックしたこと」と「第7章 世界一カンタン ゆるトク出口戦略」です。

NightWalkerさんならでは経験といえば、第6章のアーリーリタイアのところです。

私自身は60歳で定年退職したので、自分で決断したわけではなく単に年齢で押し出されたわけですが、NightWalkerさんの場合はご自分の意志でアーリーリタイアを決断されています。

決断できた理由は、それまでのインデックス投資の果実です。

私自身はまだ働いていますが、サラリーマンが60歳の時に、再雇用で働くのか、転籍を受け入れるのかなど、いくつかの選択肢の中でその後を考える時、本当に自分の意志で選べるのかどうかは、それまでの資産の蓄積が左右するというのが教訓だと思います。

多くの人が資産運用の手段として老後の資金確保や、経済的自由の獲得というのをおっしゃいますが、NightWalkerさんは本当にお金のおかげで経済的自由があり、リタイヤの判断ができたということだと思います。

 

実はそんなに心配ではない老後

定年退職世代になると、これから死ぬまでの間にどういう風にお金を使うかが関心事です。

それについては第7章で「世界一カンタン ゆるトク出口戦略」という形で書いておられます。

この本で元気をもらったフレーズは、「実はそんなに心配ではない老後」という言葉でした。

関連記事>>>老後の生活費、本当はいくらかかるか知ってますか - わくわく定年退職ライフ

もちろん情緒的な話でなく、さすがNightWalkerさんなので、その辺りは結構安心してリタイアできるということを、数字を示しながら書いておられます。

老後の心配を煽りに煽って金融商品が売るのが世の中の金融機関・ファイナンシャルプランナーなので、実際にアーリーリタイアしてしまったNightWalkerさんにそんな言葉をかけられるとホッと安心してしまいます。

これから先、NightWalkerさんがどのように活用活動されるのかよく分かりませんが、この本のようなユルい形でご活躍されることを祈っています。

私も定年退職世代の人間として、ぼちぼちとインデックス投資を利用しながらも、あまりシリアスにならず、楽しいワクワク定年退職ライフを送りたいと改めて思いました。