わくわく定年退職ライフ

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定年後の資産運用はリスク管理が第一

f:id:teinen2018:20210225121819j:plainみなさんこんにちは

安井宏@定年退職FPです。

コロナ禍が終息していないにも関わらず、株価の方はどんどんと、上がりついに日経平均3万円を実現しました。

投資をしないことのリスクを意識して投資を始める人、これまでの投資の成果に喜んでさらに投資に前のめりになる人。

でも、プロでも時に大損するのが株式市場。

絶対忘れてはならないのがリスク管理です。

特に定年後の人は、ここで大きく失敗すると取り返しがききません。

 

+++もくじ+++

 

1. 人は忘れやすい動物である

定年退職者の方々は、若い頃バブルを経験していると思いますが、今回は経済が落ち込んでいるにも関わらず株価やビットコインだけが上がっています。

株価は企業業績だけでなく、様々な要因で増減を繰り返します。

超長期で見れば、株価は右肩上がりを続けていますが、短期的には暴落することがあるのはこれまでの歴史が証明しています。

でも、、人間はすぐ忘れるのです。

 

2. 資産運用で大切なのはリスク管理

今まで投資をしなかった人が投資を始める際、マネー誌などでどの銘柄を選ぶかを考えるます。

でも、そんなことよりも大切な大切な事があります。

それがリスク管理です。

若い人と違い、定年退職者がリスクを取りすぎて株式投資で大失敗するともう取り返しがつきません。

株式投資はしたほうがいいと思いますが、リスクを取りすぎないことが重要です。

資産運用の世界でのリスクは、数字のばらつきの大きさを表すもので平均の上にも下にもどの程度ばらつくかを示します。

つまり「危ない」側だけでなく「儲かる」側にもどの程度ばらつくか、価格の振れ幅の指標です。

  • リスクが大きい=ばらつきが大きい。
  • リスクが小さい=ばらつきが小さい。

です。投資のリスクは、標準偏差という統計数値で表され、投資をする対象によってリスク=標準偏差が違います。

リスクは統計数字ですから、過去からの数字の蓄積や確率計算で様々なことがわかります。

資産運用のプロ集団、例えばわたしたちの年金積立金を運用するGPIFなどは、日本株、外国債券と言った資産クラスごとに、この程度変動するというリスクを参照して資産運用しています。

GPIFが今の運用方法を取る際の資料には、資産クラスごとに、参照した期待リターンやリスク(標準偏差)が紹介されています。

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 出典:GPIF「基本ポートフォリオの考え方」

統計の話を、延々するとつまらなくなるのでやめますが、資産運用は統計数字でリスク管理しながら運用していることを分かっていただきたいところです。

 

3. リスク資産半減を乗り切れるか

これまでに金融危機の教訓から、標準偏差の2倍程度の下落・上昇は起こりうると考えて準備しておく必要があります。

GPIFの数字を使うと、日本株は23.14%の標準偏差なので、その2倍46.28%を想定しておくべき、ざっくりいうと「日本株で株式投資すると、1年で資産が半額になる可能性がある」ということです。

退職金全額を、株に投入するのが以下に馬鹿げたことかよくわかります。

逆に、資産の2割だけを日本株の株式投資に投入しておれば、暴落してその部分が半減しても、資産全体では1割減ったに過ぎないことがわかります。

投資を志すなら、資産の1割減は精神的に耐えられるのではないでしょうか。

 

4. リスク資産比率の管理が重要

株式投資に投ずるのが2割だけなら、日本株部分が半減しても、資産全体では1割減で済むことはご理解いただけたでしょうか。

実はこれがとても大切なところで、リスク管理の肝とも言えるべきところです。

資産運用をする際に、株式など値動きのあるものに投資する「リスク資産部分」と、定期預金や個人向け国債など、値動きのほとんどない「非リスク資産」を分けて考え、その比率をコントロールすることで簡単にリスク管理できるのです。

金融資産が十分大きく、少々の損には耐えられるというのであればリスク資産比率を高めてもいいでしょう。

一般的には、「100から自分の年齢を引いた比率で株式を持てば良い」ということが言われています。

単なる格言のようにように思えますが、結構理にかなっています。

実は、63歳の私もこれを実践しており、約4割をリスク資産(この場合は世界に分散するインデックスファンド)に投資し、残りは非リスク資産として個人向け国債やネット銀行で価格変動のない形で運用しています。

 

5. 個別株より投資信託のインデックス運用

株式市場というのは、プロやAIで武装したロボットと、ズブの素人が同じ土俵で戦う厳しいところです。

投資本の「オススメ銘柄」などに投資して、資産倍増を狙うなどは身の程知らずでもってのほかです。

一方で、インデックスファンドは「市場の平均」を簡単に狙える優れた商品です。

最近では手数料競争で、非常に低コストで・世界中に分散投資できる、

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

といった投資信託や

・バンガード・トータル・ワールド・ストックETF

MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信

といったETF(上場して株同様に取引できる投資信託)などが、プロ並みの金融知識をもつブロガーなどにも人気です。

個別株を買えば、たまたまラッキーで市場平均以上の成績を収めることができるかもしれませんが、市場平均に勝ち続けることはほぼ無理です。

株式市場では、プロが銘柄を研究して見定めて投資するアクティブファンドが、市場に連動して動き、市場平均を狙うインデックスファンドにほとんど負けているという、不都合な真実があります。

市場平均というのは、プロや素人が個別株で勝負した成績の平均ですから、高サラリーのプロがコストを掛けて研究し尽くして投資すれば、コストの分だけでも負けてしまうのはご理解頂けるでしょう。

 

まとめ

定年後の時間は長く、コロナ対策で溢れ出た財政出動でインフレも心配です。

定年後には資産運用すべきと思いますが、くれぐれも過大なリスクを取らないように

用心して取り組みましょう。