みなさんこんにちは
安井宏@定年退職FPです。
新型コロナウイルス感染拡大のせいで、全国各地の旅館や観光業者がキャンセルで大変なことになっています。
かつてお世話になった、美しい地域や旅館をノーリスクで応援する方法として、ふるさと納税という手法が見直されています。
+++もくじ+++
1. 打撃を受ける観光地
毎日ニュースを見るのが辛くなるほど観光地が観光客団体客のキャンセルで大きな打撃を受けています。
かつて訪問して感動を受けたあの地域も、とても手厚い接客で感動したあの旅館も、廃業の瀬戸際に立っています。
特に地域のこだわり、特色ある経営を続けてきたところほど、中小零細の企業も多く、今後長年続いてきた地元密着旅館などがどんどん倒産することが心配されています。
2. ふるさと納税で応援
なんとかこれを応援する方法はないかと模索しているところに、NHKのニュースで素晴らしい案が紹介されていました。
NHKでは「時間差を使った観光地の応援」ということで紹介されていました。
具体的に言うと、ふるさと納税で市町村など地方自治体に寄付をし、それの返礼品として宿泊券や食事券をもらう。
そのことによって、旅館などは困っている今、現金が手に入ります。
利用者は、コロナウイルスが落ち着いてからゆっくり利用できるというものです。
現在困っている事業者を応援しながら、将来の楽しみを先に取っておこうということです。
NHKニュース 2020.3.30朝
3. ノーリスクであの地域を応援できる
よく考えてみるとこれは実によくできた仕組みです。
というのも旅館や観光業者を応援しようと、前払いでずっと先の予約などをしたとしても、中小企業であればあるほど倒産リスクがあり、そのことが支払いをためらわす原因です。
ところが真ん中に地方自治体が入ることによって、万一、旅館が倒産しても自治体が代替品提供など何とかしてくれるだろうという安心感があります。
もちろん確約されたわけではありませんが、困っている観光業者や、かつて訪問して是非あそこは残って欲しいといった地域に応援する方法として、ふるさと納税の活用が出来ると改めて考えました。
4. 復習ですがふるさと納税とは
ふるさと納税というのは、どこかの地方自治体に寄付をすると、お礼として特産品などをもらえて、さらに税金も控除されるという非常にお得な制度です。
自己負担が2,000円かかりますが、お礼の品をもらえれて税金が安くなるのです。
お礼の品は、特産品のお米や肉などが有名ですが、地元旅館の宿泊券や食事券などがあり、わたしも家内と旅行に行く際に利用していました。
ふるさと納税のイメージとしては100,000円寄付したら、税金が98,000円安くなり、さらにお礼として特産品や宿泊券がもらえる。
10,000円寄付したら税金が8,000円安くなり、やっぱりそれに応じたお礼の品がもらえる、そういう制度です。
ニュースなどでは国の指導に自治体が従わないなどと、いろいろ批判もありますが、国が定めた制度なので悪いことしてるわけではありません、遠慮なく利用しましょう。
5. 手軽にできるふるさと納税
寄付先や御礼の品などを選ぶのは面倒に思うかもしれませんが、近年は さとふるなどのポータルサイトが充実しているので、それを利用すれば簡単です。
まとめ
まったく先の見えないのが、新型コロナウイルス対策。
残念ながら、長期戦を覚悟せざるを得ないため、いろんな支出をする時には、相手先の倒産リスクを考えざるを得ません。
観光地の事業者のみなさんは、今はとても苦しいと思いますが、まず感染拡大防止に力を入れて欲しいと思います。
「あの観光地や、あのお世話になった旅館を応援したい」その気持ちを間に地方自治体を入れることによって、自分の負担も少ない方法で応援することができます。
感染拡大防止、観光地の応援、自分もお得、まさに一石三鳥の手法がふるさと納税です。
是非皆さんも取り組んでみてはいかがでしょうか。