こんにちわ、安井宏@定年退職ブログです。
定年退職世代にとってのバイブル?
本屋に行けば、金融や資産運用の本がたくさん並んでいますが、本当に役立つ本は少ないです。
そんななか、つみたてNISAの普及を進める金融庁のホームページに、おすすめ本がリストアップされています。
本屋に並ぶ金融本は、短期間で資産を何倍にも増やすとするトンデモ本は論外として、若い人を対象にした積立やドルコスト平均法などを紹介する本が多いように思います。
定年退職世代を対象にしたブログを書いているわたしにはちょっと不満でしたが、金融庁リストの中に定年退職世代にとって最適な本を見つけました。
「老後貧乏にならないためのお金の法則」
著者は、日本経済新聞編集委員の田村正之氏。
「老後貧乏」というバズワードではじまるので、期待せずに読み始めました。
書かれている内容の一つ一つは決して奇をてらったものでなく、わたしも完全に同意できるきわめて常識的なことです。
冒頭で、「さらなる長寿化」「年金減額」「インフレ」「金利抑圧」という4つのリスクを上げたています。
増大するリスクへの処方箋を平易な言葉で、かつ先生と生徒のトーク形式でわかりやすく書かれており、スイスイと読めてしまいます。
総合的・体系的に必要な知識を書く一方で、「大人気のラップ口座はコストが高すぎて」などはコラムの形で紹介されており、読者が地雷を踏まないように配慮されています。
特に定年退職世代に知ってほしい
若い人向けの書物ではあまり触れられない、保険・年金・相続の話など、改めて確認させられるような事項が多いです。
特にかゆいところに手が届いていると感動したのは、「持ち家がいいか、賃貸が正解か」の中で、変動金利の罠や、譲渡損で所得税が軽くなる話など、ファイナンシャルプランナーの資格も持つ著者ならではの、幅広の情報が詰め込まれているところです。
まとめ
老後になって、お金を使い果たした人はもう自助努力では救いようがないです。
しかし退職金が入ったばかりの定年退職世代は、少しのお金の知識があれば確実に生き延びられる、最後の分岐点にいる世代です。
そんな人にこそ読んでほしいオススメ良書でした。