一年で資産が二倍になるだとか、100万円の株が2000万円になったとかありえないような話がありますが決して騙されてはいけません、そんな美味しい話は決してあなたのところには来ません。
資産運用する額が決まったら、その部分については最大3割喪失することを覚悟しましたね、3割損失するのと同じぐらいの確率で4割資産が増える可能性がある程度の認識でいいと思います。
これから先10年20年運用するということを考えれば、年平均で5%程度の増加を目指す程度でいいんじゃないでしょうか。
資産運用は博打ではありません、ある程度過去の実績が参考になります。
金融の世界は個人より法人が主役なので、豊富なデータがあります。ノーベル賞受賞者を始めとする多くの優れた研究成果もあります。奇抜なことを考えず、オーソドックスに行きましょう。
あなたが「安い」と思ってある値段で株を買う時、必ず反対側には「高い」と思って株を売る人がいます。
多分それは海千山千の金融機関、実態はロボットです。
自分は誰よりも金融の才能があるという自信のある人以外、教科書的な分散投資が安全です。
運用する際に考えないといけないのは、どこの会社の株を買うとかではなくて、日本株・外国株・日本債券・外国債券と言った資産クラスと言われる区分です。
そのプールの中では個別の株の動きはあるものの、大体同じような値動きをすると思っておいて大丈夫だと思います。
ただ、あなたが特定の株、例えば株主優待を受けたいのでぜひそこの株を買いたいと言った場合は、資産クラスの中でその資産配分額の範囲内で買えばいいでしょう。
例えば、日本株の資産配分を30%としていればその30%の金額の範囲内で好きな株を買うのもいいかもしれません。
本当はすべてインデックス運用する方が良いというのが私の主張ではありますが、ガチガチに教科書通りやるのではなく、ある程度資産運用を楽しまないといけません。
「お金で楽しみましょう」というのもこのブログの趣旨ですので、あなたが惚れ込んでいる会社や、優待をもらいたい会社があればそれを買うのもいいんじゃないでしょうか。
それでは資産運用するクラスごとの配分額はどう決めるのでしょうか。
ここで参考になるのが、皆さんの大切な年金を運用しているGPIFです。GPIFは、正式名称で年金積立金管理運用独立行政法人です。
たまに損失を出したときだけニュースになったり、国会で野党が大きな声で追及しておりますが、資産運用を長く見るとGPIF は実に堅実に運用しています。投資の専門が出ない私達がこれを真似をするというのはとてもいいんじゃないでしょうか。 GPIF の運用についてはホームページで公開をされてるのでそれを見ましょう。
GPIFは、市場運用開始以来、2008年のリーマンショックの時期を含めても、平均収益率は年率+3.39%、累積収益額は+69.0兆円となって、私達の年金原資を着実に増やしています。
公的年金積立金運用においては、次表のとおり、基本となる資産構成割合である「基本ポートフォリオ」を定めています。
国内債券 35%
国内株式 35%
外国債券 15%
外国株式 25%
皆さんは、資産運用しない金額を既に個人向け国債(国内債券)で、運用しているでしょうから、国内株式・外国債券・外国株式についてGPIFを参考にして比率を決めたら良いのではないでしょうか。
特に強いこだわりがなければ、個別株でなく投資信託・ETFといった分散投資に適した商品を買いましょう。
ちなみにどの投資信託がいいかっていうことなのですが、当然のように証券会社や銀行は会社が売りたいものを勧めてくるので参考になりません。
私が一番、本質を捉えて評価されていて参考になると思っているのは、株や投資信託についてのブログを書いている人たちが毎年の投票で決める「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 」
というのがありますが、そこで得られた上位銘柄を参考にされたらいいんじゃないでしょうか。
数年にわたってみると、これまでずっと VT というアメリカに上場された全世界株式を対象とする投資信託が一番評価が高かったです。ただ最近楽天 VT というそれを日本で買いやすくした商品が出ていますのでこれなどは注目株だと思っています。