こんにちは
安井宏@定年退職FPです。
みなさん本の管理はどうされてますか。
わたしは、現在ほとんどの蔵書を電子書籍にし、紙の本とはお別れしてしまいました。
定年退職世代になった皆さんにお勧めすることのひとつが電子書籍の活用です。
なぜそうなのかということをお話ししましょう。
+++もくじ+++
最初に 私が電子書籍にたどり着くまで
本の効用
本というのは巨人の肩に乗るという話もあるぐらい、先人の知恵を凝縮したものです。
古くはグーテンベルクの活版印刷の発明で、人類は先人の知識を共有できるようになり、どんどん科学が発達してきた事は忘れてはなりません。
スライド式本棚導入まで
わたしも高校・大学・社会人になってからも、できるだけ勉強しようとして本当に数多くの本を読みました。
特に本屋へ行くのは楽しみで、 素晴らしい本と出会うにつれ、どんどん本の量が増えていきました。
本の量が増えて困るのは収納場所です。
最初は 親に買ってもらったスチール本棚などを使っていました。
やがてそれでは収まらず大きな本棚に買い替え、さらに郊外に一戸建ての家を手に入れた時、書斎を作り壁一面に、前後に本が入るスライド式の本棚を導入しました。
高さが2 M 幅が4 M ほどありますから、おそらく千冊以上の本が入るということで、その後も買った本を読んではそこに入れせっせと溜め込んでいました。
しかしながら、やがて分かったのは一度読んだ本で読み返すことはほとんどないということと、そうは言っても本がどんどん溜まっていくということです。
震災の教訓
そんな中1997年1月17日、わたしの住んでいる神戸を阪神淡路大震災が襲います。
多くの尊い命が奪われた中、わたしの家は比較的軽微な被害で済みましたが、本棚から本が落ち本当にぐちゃぐちゃになりました。
どんなに大事にしていても、形あるものは災害があれば一瞬にしてゴミになります。
本の価値、それは中身であって紙の書籍ではないことに気付いた瞬間でした。
思い切って本を処分
その後、東京のマンションに引っ越すことになり、それを契機に思い切って本を処分しました。
その時の選別基準として、過去1年間に読み返していない本は全て処分するということにしました。
恐ろしいことに千冊以上あったと思われる本ですが、ほとんどは買って一度読んだだけで、あとはただ置いているだけでした。
1年以内に読み返した本を取り出して保存しましたが、本当に小さな本箱一つに収まるぐらいで終了でした。
それまでは趣味と言えば、仕事の合間や仕事の帰りに本屋に立ち寄って、様々な本を読み漁る買ってくるのが趣味でしたが、ここで考え方も変わります。
新しい本は買っても本当に読み返したい本以外は処分するようになったのです。
それなりの値段のする本を、読んですぐゴミ箱に捨てるのは最初すごく抵抗がありましたが、やがて慣れてきました。
その後、Amazon のマーケットプレイスなどが出てきたり、最近ではメルカリなどが出てきて、そこで売却することも覚えました。
原則として読んだ本は手元に置かずに処分するという固い決意は変わりません。
最初の頃は、電子書籍になる本というのは本当に種類も少なかったです。
最近では電子書籍として発行される本が増えてきて、様々な本が電子書籍で手に入ります。
電子書籍のメリット
電子書籍のメリットは、場所を取らない、字を大きくできる、検索できる、思いついたときに何時でも買える。などでしょうか。
電子書籍のいいところは、われわれ定年退職世代シニア層の大敵、老眼に強いということです。
私は少し大きめのスマホを持ってるので、これで読むことも多いですし、あるいはブログを書きながら、パソコンの片隅に ウィンドウをひらいて使ったりしてます。
昔の本を読み返す事って少ないですが、リアルの本だとととんでもなく場所を取りかつ重さも結構あります。
これが電子化されると、場所を取らないだけでなく検索ですぐに目当ての本が探せます。
わたしは海外旅行でリゾートに行った時に、ビーチでゴロゴロしながら本を読むのが好きです。
よくビーチやプールサイドで外国人が、分厚いペーパーバックなんかを読んでますが、
たくさん本を持っていくと重い、また海外だとなかなか欲しい本が手に入らないのが悩みでした。
電子書籍になってからは荷物はかさばらず、海外からでもインターネット回線さえあれば いつでも欲しい本が買います。
定年退職世代のみなさんは、家の中に溢れるものの片付けをそろそろしないといけない時期です。
終活にはまだ早いですが、記憶力や判断力が落ちてきてからでは思い切った片付けはできません。
処分と言うとネガティブな印象もあるかもしれませんが、家の中をすっきりするのはとても気持ちいいことです。
現役のバリバリ仕事をされてる方は、取材などでバックにぎっしり詰まった本棚があるのはステータスだと思います。
でも定年退職世代になれば、そんなことは もう忘れましょう。
電子書籍の賢い買い方
わたし自身はAmazonのkindle と楽天Kobo の両方を使ってます。
電子書籍の書店&リーダーはいろいろありますが、この2つを押さえれば良いのではないでしょうか。
同じ本ならどんな買い方をしても中身は一緒です。
でも、ご存知かもしれませんが再販制度がないおかげで、電子書籍の値段はそれぞれ違います。
欲しい本があった時、ほんの少しだけ手間を掛けて、2つの書店を比べましょう。
もちろん多くの場合、同一価格ですが、値段が同じであれば楽天の方がポイントが付いて結局お得になります。
一方、Amazonなどは時々キャンペーンをやって、大幅に安くなるので、その時に買えれば非常にお得です。
両方を比較して 得な方法で買うのを習慣にすれば、おそらくそれで1割ぐらいは年間の読書費用が節約できると思います。
電子書籍のデメリット
ニュースで本屋がどんどん減ってきているというのをやっていました。
私たちの世代だと、本屋=知的な場所ということで、結構な思い入れもあって少し悲しいことです。
ニュースでは通販の発達が、街の本屋の減少を招いたと言ってましたが、それももちろんあるでしょうが電子書籍の普及は大きいと思います。
本屋へ行く楽しみがなくなるのが最大のデメリットだと個人的には思います。
また多くの場合、紙の本より発売が遅れます。
その辺の事情については、人気ブロガーのちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)が、詳しく書かれてます
電子書籍と言っても、紙の書籍の制度や文化を引きずってるからですね。
電子書籍のこれから
読み手にとっては、便利この上ない電子書籍ですが、まだまだ発展途上、移行期の存在だと思ってます。
パソコン、スマホ、iPadなどで、先人の知恵を学ぶのが電子書籍と考えると、最近話題のnoteなど様々なプラットフォームが有望視されます。
人気ブロガーの、イケハヤさん(@IHayato)は、最近noteを勧めておられ、わたしも初めて彼の「ブログ運営の教科書」というnoteを買いましたが、通常の本以上に参考になりました。
本は完成形で出されますが、noteはその後も内容を改定できるあたりは、未来を感じます。
また、本離れで印税の減ってきた著者にとっても、取り分の多いプラットフォームのようでこれからが楽しみです。
まとめ
電子書籍は定年退職世代にこそお薦めです。
部屋いっぱいにためた本は青春時代からの思い出深いものですが、価値はその中身にしかありません。
ゆとりのある定年退職世代こそ、リアルな本を電子書籍にかえて、さわやかライフを楽しみましょう。