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個人投資家のための投資信託、ランキングの見方と選び方

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みなさんこんにちは

安井宏@定年退職FPです。

投資のきっかけは、退職金での投資デビューや若いときから老後を考えてと様々です。

しかし、多くの人が購入する投資信託に関しては「買うべき商品」「買ってはいけない商品」がほぼ決着しています。

誰もが購入の際に参考にする、ランキングの見方についてご紹介します。

 

+++もくじ+++

 

1. ランキングの見方

投資信託を購入しようとする場合、様々なランキングを参考にすると思います。

よくあるのが「売れ筋ランキング」「人気ランキング」などです。

 

(1) ランキングは発信者が大事

売れ筋ランキングはもちろん人気を表してるのですが、販売する証券会社の営業力が大きく影響しています。

営業力の強い対面型証券会社(大和証券など)では、その会社にとって有利で儲かる商品を勧めがち。

結果的に、SDGs株式ファンド、EV関連ファンド、サイバーセキュリティ株式ファンドなど、買ってはいけないの典型的テーマ型投資信託が並びがち。

一方、基本的に強い営業をしないネット証券(楽天証券 など)では、顧客が自分で主体的に選んだ、個人目線で優秀な投資信託が多いようです。

ランキングを参照するときは、ネット証券のものがおすすめです。

 

(2) 投信ブロガーのランキング

Googleで「投資信託」を検索すると、広告のほか証券会社、銀行、JAなど金融商品を売る側が上位に表示されます。

Google的には信頼できる情報源ということなのでしょうが、個人にとって有利か不利かは勘案されていないようです。

そこで「投資信託 ブログ」で検索してみると、自分で投資をやっている沢山の個人のブログがでてきます。

この人達は、基本的に投資信託が売れても収入になるわけではなく、自分の投資手法を紹介し多くの人に見てもらうのがモチベーションです。

金融商品を売りたい人の情報と、金融商品を買って研究している人の情報。どちらが参考になるかは言うまでもありません。

ネット上には、多くの著名ブロガーがおられますが、一つ一つ見るのは大変です。

そんなブロガーさんが集まって投資信託やETFを評価するイベントが、投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Yearで、毎年ブロガーの投票で評価できる投資信託やETFを選定・表彰しています。

 

2. 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020での結果

投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いているのが投信ブロガーです。

投資信託の事情通である彼ら彼女らが支持する投資信託はどれか?

2021年1月16日にオンラインイベントで発表された最新の結果は次のとおりでした。

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どうでしょうか、テーマ型ファンドや毎月分配型ファンドなど、買ってはいけない商品の入っていない素晴らしいランキング表です。

もしあなたが投資初心者なら、この中から投資信託を買うことをためらいなくオススメします。

 

3. 実は決まってる投資信託選びの定石

投資に詳しく、自身も資産運用にのめり込んでいる個人投資家のブロガーが、上記のような投票結果になるのは理由があります。

投資における王道というか、コンセンサスを体現したのが上記のランキングであるとすれば、それを俯瞰すれば理由がわかります。

定年退職後に、退職金などを元手に投資に取り組む方は多いと思いますが、定年後では大きな失敗をすることができません。

失敗を避けるためには、やはりベテラン投資家の定石に従って投資をしていくのが良いのではないでしょうか。

 

(1) 低コスト

株式投資の場合、予め運用成績はわかりませんが、運用成績を下げることが予めわかっているのが、信託報酬等のコストです。

ブロガーたちが最も重視する項目であるコストで、比較するとファンドオブザイヤー首位の投資信託eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と、某対面型証券会社ベストセラーランキングトップのアライアンス・バーンスタイン・世界SDGs株式ファンドを比べると一目瞭然です。

◯ eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

買付手数料 (税込)  ゼロ
実質的な信託報酬率:年率0.1144%以内

 

◯ ライアンス・バーンスタイン・世界SDGs株式ファンド

買付手数料 (税込)  3.3%
実質的な信託報酬率:年率1.6164%(税込)程度

 

(2) 分散投資

卵を一つのかごに盛るな、の格言どおり株式投資では幅広く分散投資をすることで、期待できる収益そのままでリスクを下げることが出来ます。

投資と言うと特定の会社の株に投資することを考えますが、その場合大きなリターンを得ることも多い反面、その企業が倒産して全てを失うこともあります。

そのため投資信託やETFなどの形でたくさんの銘柄に分散して投資をすることで、いわゆるばらつきリスクを抑えた投資ができることになります。

ランキングを全体としてみると、ほとんどが海外も含めた幅広い市場に分散投資していることがわかります。

細かく言えば世界に分散と言ってもどういう指標に準拠するのか、アメリカ市場だけなのか、新興国も含めて分散するのか、小型株も含むのか、など細かい点はありますが、日本株だけを対象に日経平均などに連動するような投資信託が皆無だったことには留意すべきです。

投資信託が参考とする指標によって、多少の違いはありますが、総論としては世界全体に分散投資するのが常識となっています。

ゆめゆめ5G・EV・SDGs・AIなど特定のテーマに集中して投資しようなどとは考えてはいけません。

  

(3) 運用姿勢

運用金額が大きくなるに従い信託報酬を下げる、定期的に顧客と対話し注文に耳を傾けるなど、顧客本位の運用姿勢であることも共通点です。

インデックス運用、アクティブ運用など投資手法は様々ですが、顧客に売りやすいものを売るではなく、運用の哲学がしっかりしていて、顧客目線で運用を考えているところしか選ばれていません。

 

まとめ

先日のファンドオブザイヤーを例に、投資信託のランキングの見方についてご紹介しました。

日本には6000本もの投資信託がありますが、ほとんどは買うに値しない商品です。

投資信託を収入源とする会社にとっては、売りやすい旬のテーマの投資信託が好まれますが、賢い投資家は証券会社のおすすめではなく、自分の頭でよく考えて金融商品を選ぶべきです。

投資ブロガーなど、自分のために研究している人たちの意見も参考に間違いのない投資信託を購入されることをお祈りします。

言うまでもなく投資は自己責任です。

他人の推薦ではなく、自分の頭でよく考えて購入されることをお勧めします。

 

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