退職すると退職金が入ってきます。一時金でもらうか年金にするかという選択もありますが、何にしろサラリーマンの人がこれまで手にしたことのないような金額が一時に手に入ります。
ここでまずは退職金は運用して大きく増やそうと欲をかかないことが大切です。落ち着きましょう!
一番やってはいけないことは、あなたの給料振込口座の銀行からのお誘いに乗って、手数料の高い投資信託を購入することでしょう。
今の銀行は手数料商売です。あなたのためになる商品ではなく、銀行の利益になる商品を上手に勧めてくれます。
投資信託の購入とセットで、短期間だけ高金利の定期預金を提示されることもありますが、よくよく考えて行動しましょう。
ある事例では、「退職金特別プラン、スーパー定期3ヶ月年5.5%」とかあるものの、よくよく小さな字を読むと、当初の3ヶ月だけ高金利で、かつ投資信託を定期預金以上の金額買うのと抱き合わせだったりします。
私のおすすめは、適切なポートフォリオを組んでインデックス投資をするということ
あなたの投資経験はどんなものでしょうか。ある程度投資に経験があって少しぐらい元本割っても、そんなものだと思って次の上昇を待てるでしょうか。
いやとにかく元本割れが怖いとおっしゃるのでしょうか。
私のおすすめはやはり低金利時代なので、一定額だけを資産運用することです。
定年退職時点が最大の金融資産を、徐々に取崩しながら老後生活を送るのが一般的ですが、何もせず取り崩すのと、運用しながら取り崩すのでは、取崩し可能期間が違います。
3000万円を毎月20万(年間240万円)使った場合、全く運用しないと3000万÷240万で約13年で使い尽くすのですが、年5%で運用しながら取り崩すと20年程度取り崩せます。
この差は大きく、退職金の運用をおすすめする理由です。
退職金のうち元本保証で安全に置いておく部分と、ある程度のリスクをとって資産運用する部分にわけましょう。
では運用する部分はどの程度に配分するのがいいんでしょうか。
お持ちの金融資産の金額や持ち家かどうか、お子さんはすでに独立している方の状況によって違います。便利な方法は次の通りです。
個人が一年間に最大損失をした時に、どれくらい耐えれるかというのを決めましょう。
例えばブラックマンデーみたいなものが定期的にやってきているのが資本市場です。
資産運用している部分が、年に3割も減価してしまうということもあり得るということを考えましょう。
そうすると一年間に損失をしてもいいという金額例えば仮に100万円とするとその3倍程度300万円が資産運用する資金です。
退職金のうち資産運用する資金だけを、ネットの証券会社におきましょう今は対面営業型の野村證券など大型の証券会社でなくても、世界中の金融商品にインターネットを通じてアクセスできる時代です。日本で言えば楽天証券 SBI 証券マネックス証券などが代表的な証券会社ですが、ここに口座を開き投資すべき資金を振り込みましょう
資産運用対象じゃないものについては、個人向け国債がおすすめです。