わくわく定年退職ライフ

ちょっとのお金の知識で豊かなシニアライフ

ファイナンシャルプランナーが教える定年退職者向けお金の10回講座(1)

f:id:teinen2018:20181004102433j:plain

みなさんこんにちわ

安井宏@定年退職FPです。

自分自身が今年3月定年退職を迎えましたが、まわりの定年退職者を見るに、少しのお金の知識があれば苦労しなくてすむのにと思う事例が多いです。

先日も元職場のOBたちの集まりがありましたが、「投資信託を買ったが損をした」という話を聞きました。

もう少しお金の知識があれば、結果は違ったと思い心が痛みました。

退職金で投資デビューする際の失敗を減らしたい、そんな想いからファイナンシャルプランナーとしての知識を生かして、定年退職するサラリーマンのために「お金の10回講座」を始めました。

第1回は、「定年退職者が狙われていることを知るべし」です。

具体的な資産運用を始める前に、まず自分の立ち位置をはっきりさせることが大切というお話です。

+++目次+++

 

定年退職サラリーマンの退職金

日本経済団体連合会(経団連)の退職金に関する調査によれば、経団連の企業会員など283社の回答で、退職金の平均額は、60歳の大卒者が、卒業後38年間勤務した場合で「23,742千円」、高卒で42年間勤務した場合は、総合職で「20,477千円」、生産/現業で「18,212千円」です。

回答した会社の8割が500人以上の大企業とのことで、中小企業だとこれを下回ると思われますし、業種やどこまで昇進したかということで、ばらつきは大きいと思います。

退職金の支給方法は、一括払いの「退職一時金」と、年金として分割払いされる「退職年金」の2通りがあります。
いずれにしろ、一時にこれまで持ったことのないような多額のお金をもらうことになります、サラリーマンが永きに渡り会社のために尽くしてきた最後のお金なので、大切に使わないといけません。

個人が手にする額は多少異なるにしろ、定年退職を機に2000万円近いお金が手にしていることを「外部の人が知っている」ところがポイントです。 

 

預貯金の大半は高齢者が所有

 サラリーマンに退職金の制度があることが原因なのか、現役時代の人たちがあまりに投資を忌避するからなのか、わが国では金融資産の大半を60際以上が所有しています

出典:平成30年版高齢社会白書

直近、2014年では60歳以上の高齢者が、金融資産(上記では貯蓄現在高のこと)の3分の1を所有しています。

このことは、金融機関などでは広く知られた事実で、地味な服を着て温和に暮らしているように見える人たちが、「自分は金持ちではない」と思っていたとしても、外部からは「実は金を持っている」と知られていることは知っていくべきでしょう。

 

金融機関から見ると定年退職者はカモ

「貯蓄から投資」が叫ばれて久しいわが国ですが、現役サラリーマンのお金の知識=金融リテラシーは、低いままです。

そんな定年退職者たちが退職金をもらうと、流行りの資産運用をしようと金融機関の無料相談会などに出かけていきますが、これはまさに鴨ネギ状態です。

金融機関の無料相談会や、無料の投資セミナーは白紙の状態で行くところではなく、一定以上のお金の知識を持った人が、知識の幅を広げたりアップデートするために行くものだと考えましょう。

「ひふみ投信」シリーズを運用していることで有名な、レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役社長・最高投資責任者である藤野英人さんの著書「さらば、GG資本主義~投資家が日本の未来を信じている理由~ (光文社新書)」という本に、悪徳商法に見立てて「壺売り」と呼ばれる退職者に売り込む手口が再現風に描かれています。

要約すると 

  • 退職金が振り込まれた退職者を支店長と若手が訪問
  • 支店長が自尊心をくすぐる話をして顧客を持ち上げる
  • かわいげのある若手を担当につけフォローさせる
  • 若手は足繁く退職者のもとに通い信頼を得る
  • 最後に手数料が高く本人の資産形成に役立つかどうかわからない商品を売る

というものです。
給料や賞与の振込口座のある銀行は、あなたの属性や財布の中身を知り尽くしています。
金融機関に行けばファイナンシャルプランナーなど、専門家があなたの相談に親切にのってくれますが、彼らの給料は金融機関が払っていることを忘れてはいけません

 

犯罪集団も高齢者を狙ってる

金融の話からは少し外れますが、高齢者がお金を持っていることは犯罪者もよく知っており、被害に遭わないように気をつけましょう。

高齢者を狙う犯罪としては、振り込め詐欺などが有名ですが、それだけではありません。

老後資金を増やしたいという高齢者の願望につけ込む詐欺にも気をつけないといけません。

お金の知識がないばかりに、お金の常識があれば絶対引っかからない「年利10%元本保証」などの詐欺まがい商法に引っかかってしまうのは避けないといけません。

 出典:平成30年版高齢社会白書

 

 まとめ

第1回の今回の講座では、定年退職したあなたが、金融機関など外からどう見えるかを考えていただきました。

自分は金持ちではないと思っていても、まわりからは「お金を持っている」ということでターゲットにされています。

あわてて退職金の運用を始める必要はありません

具体的な資産運用を始める前に、まず自分の位置をはっきり確認し、警戒心を持ってゆっくり資産運用の世界に踏み出しましょう。

 

次回は投資(資産運用)をする必要性として、複利やインフレを扱います。

次の記事へ>>>定年退職者向けお金の10回講座(2)

 

www.teinen-wakuwaku.com 

www.teinen-wakuwaku.com

楽天証券