わくわく定年退職ライフ

ちょっとのお金の知識で豊かなシニアライフ

ファイナンシャルプランナーが教える定年退職者向けお金の10回講座(10)

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みなさんこんにちは。
安井宏@定年退職FPです。

退職者のための「お金の10回講座」第9回では、人間である以上避けられない、終末にむけてのお金の扱い方を学びました。

あまり楽しい話ではなかったですが、最後まで読んでいただければ、きっと役に立つ話だったと思います。

ここまでこの「お金の10回講座」を読んでいただいたみなさんには、お金の知識でお伝えすべきことはもう十分お伝えしました。

しかしながら、資産運用は死ぬまで続く長い長い物語です。

インフレ、円高・円安、不景気など、今後もあなたの周りの環境は変化していきます。

これからの人生でお金の失敗をしないためには、常に知識をアップデートしてこれらの事態に対応していくことが重要です。

この「お金の10回講座」を終えるにあたり、お金の勉強・情報収集の方法をご紹介して、最後としたいと思います。

 

+++もくじ+++

 

本を読んで学ぶ

お金の勉強の王道は、先人たちの知恵に学ぶことです。

良質の本を読むことで十分な知識を得ることができます。

重要なのは、「株で資産を10倍」などという、タイトルだけで煽るようなトンデモ本を避けることです。

以下に、私が自信を持って推薦できる本を紹介します。

 

世界一ラクなお金の増やし方 #インデックス投資はじめました


著者のNightWalkerさんは、インデックス投資で資産を築き、アーリーリタイヤされているブロガーの方です。

全体としてインデックス投資の有効性について書かれています。

ノーベル賞の受賞対象にもなった「現代ポートフォリオ理論」を、やさしくおもしろく書いているところが特徴です。

「経験則ですが暴落をやり過ごすことが長期投資の成功要因の8割以上を占めます」など、長い投資経験をもとに人生論を交えて書かれています。

別記事で、この本の書評も書いています。

 

人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい お金で損しないシンプルな真実

著者の山崎元さんは金融業界の人ではありますが、金融業界の代弁者ではなく、珍しく個人の立場に立った辛口の論評されている人気の経済評論家です。この本では、

  1. お金は人生の自由を拡大する手段だが、あくまでも手段にすぎない。
  2. お金は淡々と合理的に扱うといい。
  3. お金の運用は他人(プロを含む)に任せるよりも自分で行うほうが簡単であり、安心でもある。

ということを、わかりやすく書いています。

刺激的なタイトルとは違い、教科書内容ではありますが、筆者の軽快な書き方のおかげで理解しやすい1冊です。

別記事で、この本の書評も書いています。

 

お金は寝かせて増やしなさい

日本におけるインデックス投資指南本の「ど真ん中」とも言える本です。

著者は水瀬ケンイチさんという有名なブロガーの人で、投資のプロでない普通のサラリーマンです。

この本は著者自身が書いているように「ウォール街のランダムウォーカー」にものすごく影響を受けて書かれています。

この本のすごいところは日本の現状の環境にぴったりになっていること、本の作りが詳しいながらも、非常に分かりやすく書かれていることです。

本では徹底した個人投資家の目線で、暴落を含む15年の投資経験をもとに、インデックス投資の始め方から終わり方までを、わかりやすく解説されています。

別記事で、この本の書評も書いています。

 

定年後のお金 寿命までに資産切れにならない方法

フィデリティ退職・投資教育研究所の所長である野尻哲史さんの本。

間もなく定年退職するご自身の視点を交え、老後難民にならないために50代60代にできることを具体的に書いてあります。

資産を「引き出しながらも残りを運用することで差し引きの資産減少のスピードを緩くし、資産をより長持ちさせる」ことを強調しています。

そのため、60歳からの15~20年間「運用は3%」「引き出しは4%」と考えることで、資産の寿命を延ばすことを提唱されています。

「決して第三者的な立場での解説書ではなく、実際に自分自身がやろうとしていもがいていることを話してきました」という著者の姿勢がこの本の魅力を倍増しているように思えます。

別記事で、この本の書評も書いています。

 

老後貧乏にならないためのお金の法則

著者は、日本経済新聞編集委員の田村正之氏。

投資だけではなく、若い人向けの書物ではあまり触れられない、保険・年金・相続の話など、改めて確認させられるような事項が多いです。

特にかゆいところに手が届いていると感動したのは、「持ち家がいいか、賃貸が正解か」の中で、変動金利の罠や、譲渡損で所得税が軽くなる話など、FP資格も持つ著者ならではの、幅広の情報が詰め込まれているところです。

別記事で、この本の書評も書いています。

 

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉

投資のための本を、たった1冊だけあげるとしたらこの本になるというほどの、世界中で読まれているバイブル的存在です。

数年ごとに版を重ね、現在11版です。

豊富な事例の紹介があり、インデックスによる長期投資で市場並みに利益を得ることができ、投資期間が十分に長ければ一定以上の利益を得ることができるという主張に説得力を持たせています。
文書量は多いですが、平易な言葉で優しく書かれています。

日本と米国の制度の違いにより、若干日本の実情に合わない点もあるので、最初の一冊というよりは数冊の投資本のあとに、復習を兼ねて読むのがおすすめです。

 

敗者のゲーム

 この本も「ウォール街のランダム・ウォーカー」同様に版を重ねた歴史ある本です。

名前の通り、株式投資はプロがしのぎを削る場であり、市場平均利回りを上回る(=市場に勝つ)ことがきわめて難しいことを説明しています。

そのうえで今、最も簡単かつ結果の出る方法は、インデックス・ファンドを活用することであることを説得力を持って書かれている。

本来は専門家向けですが、個人投資家にも十分に参考になる本です。

  

講演会で学ぶ

 資産形成に関する講演会は各地で開催されtいますが、これだけで勉強するというよりは、自分の知識をアップデートしたり、お金の勉強のモチベーションを上げるために使いといいでしょう。

金融機関主催の講演会

証券会社や銀行が開催する講演会は、最終的には自社の商品を売るのが目的です。

目玉になる著名人の講演があったり、粗品がもらえたりと参加者を増やし楽しませる工夫がされています。

最終的には商品を売るのが目的なので、自分の興味あるところだけ、つまみ食い的に参加するので十分です。

ここまでこの講座を読まれた方は、ネット証券会社に口座をお持ちと思います。

ネット証券会社でも多数のセミナーなどをやっているので、参加してみてはいかがでしょうか。

金融機関のお金の情報は不都合なところに目をつむり、メリットだけ強調しているので気をつける必要があります。

間違っても、その場で投資商品を申し込んだりせず、家に帰ってゆっくり考えましょう。

インターネットで複数の情報源を比較することで、落とし穴にハマるのを防ぐことができます。

初心者より、ある程度投資経験がある中上級者が、知識のアップデートに利用されると良いと思います。

 

公的機関主催の講演会

金融庁や証券取引所(日本取引所グループ)が開催する講演会は、数は少ないですが金融機関の講演会ほど内容に偏りがなく、機会があれば参加するのはお得だと思います。

特に金融庁は「つみたてNISA」普及のため各地で講演会を実施しています。

著名なファイナンシャルプランナーやブロガーの人が参加しているので、うまく時間と場所があえばオススメです。

 

日本経済新聞の講演会

日本経済新聞が、新聞の販促を兼ねて開催するイベントで、有料のものと無料のものがあります。

超初心者向けの「日経新聞の読み方」のようなものから、上級者向けのものまで様々なものが全国各地で開催されています。

金融機関の講演会ほど内容に偏りもなく、講師陣は豪華です。どちらかというと初心者におすすめです。

 

スクールで学ぶ

一番お金のかかる方法ですが、幅広い知識を深く学べます。

 

ファイナンシャルアカデミー

ファイナンシャルアカデミーは、銀行や証券会社などの金融機関から独立していることが売り物の日本最大級のマネースクールです。

幅広い講座を開講していますが、定年退職世代向けのものとして 50代のための「定年後設計スクール」  があります。

こちらの方は、定年後の家計設計とマネープランから始まり、生活費見直しの知識や生命保険・医療保険の再設計、年金受給額を増やす方法などを学びます。

さらにお金の事だけではなく、定年との向き合い方といった生きがいや、終のすみかの考え方、さらには終活の一環として、賢い生前贈与の方法を学ぶなどまさに定年退職世代向けに「全部盛り」です。

いきなり本格的に受講するのではなく、無料体験などで試してみるのがおすすめです。

別記事で、この講座の体験記も書いています。

 

野村金融アカデミー

あの野村證券が「人生100年時代。お金の知識を体系的かつ実践的に学ぶ」をうたい文句に新規に講座を立ち上げたようです。

まだ受講者募集を始めた段階ですが、野村證券のブランド力でどのようなものになるか、期待して見ています。

 

怪しいスクールに注意

具体名は書きませんが、投資に関しては怪しいスクールが多いのも事実です。

安易にお金を払うことはせずに、インターネット上で評判を調べたり、体験入会したりして慎重にスクールを選びましょう。

  

ブロガーから学ぶ

ネットの世界には、あなたに物を売って儲けようという人ばかりではなく、自分の情報発信を読んで欲しい人が沢山いて、プロと言われる人を凌駕する知識と発信力を持っています。

ブロガーの人たちの関心は金融商品を売ることではなく、自分のサイトを読んでもらうことがモチベーションになっているため比較的中立的な意見が多いのが特徴です。

ファイナンシャルプランナーもお金に関しては知識が豊富なのですが、必ずしもあなたの味方になるとは限りません。

お金の情報に関して言うとプロである金融機関やファイナンシャルプランナーより、ブロガーの情報の方が信用できるというのが実情です。

宣伝ではなくブログの情報を参考にするのが、間違ったお金の情報に振り回されない秘訣です。

ただ、玉石混交のインターネットの常として、中にはブログの広告収入をあげるため、過激なタイトルで読者を煽るブロガーもいます。

ブロガーが優良な投資信託を選ぶイベントである「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」の運営に参加されているような方のブログであれば、安心して読んでいただけると思います。

良質な本のところで紹介したNightWalkerさん水瀬ケンイチさんのブログは、価値が高いと思います。

 

まとめ

お金の世界は知らないで損をすること、知っていて得をすることが多すぎます。

定年後のリスクを抑えた資産運用は、激しく価格の上下する個別株投資やFXと違い退屈なものです。

しかし、定年後であればこそ最新のお金の知識を学び続けることで、しなくてもいい失敗を回避することができたりお得な生活が実現したりします。

ここまで10回講座に付き合っていただいた皆さん本当にありがとうございます。

多少なりともこの講座が定年退職者の皆様方のお金の失敗を減らすお役に立てれば幸いだと思います。

 

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