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投資初心者に「つみたてNISA Meetup」(愛称「つみップ」)をオススメする5つの理由

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20170614-2/osaka2.png

みなさんこんにちは

安井宏@定年退職FPです。

大阪で行われた「つみたてNISA Meetup in 大阪」に参加してきました。結論から言ってこれは投資の初心者に絶対おすすめしたいイベントです。


+++もくじ+++

 

つみップとは

「つみップ」とは、金融庁主催で各地で開催されるお金の勉強会「つみたてNISA Meetup」の愛称です。その趣旨について以下のとおり説明されています、

金融庁では、平成29年4月より、「つみたてNISA」をきっかけにより多くの方が資産形成に関心を持っていただけるよう、個人の方々から資産形成に関するご意見を聞かせていただく場として、「個人投資家との意見交換会」を開催してまいりました。平成29年10月より、名称を「つみたてNISA Meetup」へと変更し、日本各地で開催するとともに、投資初心者向けのイベント(Rookies)や女性投資家向けのイベントなど、参加者を限定した会合も行っているところです。

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/opinion/index.html

東京開催だけでなく、大阪を始め全国各地で開催されています。

地方まで金融庁の担当官の方が直接足を伸ばして無料のセミナーを開催して頂けるのは、地方在住の個人投資家としては、とてもありがたいことです。

今回の参加者は、女性が45%で多くが投資初心者ということでしたが、私のようなシニアも含め幅広い人達が参加していました。

 

初心者が投資を学べる機会は少ない

社会で生きていくためには、お金は重要なものです。

にもかかわらず日本ではそれを学ぶ機会が少ないです。

 

学校教育に欠けているお金の教育

日本ではお金は汚いものという偏見があるせいでしょうか。

投資を学べる機会は学校教育を通じてありません。

もちろん、教育現場に金融教育ができる教員がいないというのもあるかもしれません。

最近では意識の高い親たちが、子供にお金の教育を受けさせるのが流行ってきていますが、ほとんどの人にとって投資というのは 「危ない」「自分には縁がない」ものではないでしょうか。

その意味で、金融庁が「実践的な投資教育」をここまでやるのは、顧客本位の営業をしない金融機関の姿勢について、相当な危機感が背景にあると感じました。

今回のつみっぷでは、金融庁を訪れた子どもたちに対し、マネー教育の第一人者である岡本和久さんがお金の教育をする場面のビデオが流されましたが、非常に素晴らしい取り組みだと思います。

 

金融機関のセミナーは避けるべし

サラリーマンが退職金を一括してもらうと、にわかに金持ちになった気分になります。そこで資産運用のため、これまで付き合いのあった銀行や証券会社のセミナーや相談会に行くことが多いです。

投資を始めた人の認知経路を調査した結果でも、相談先が「金融機関」というのがトップに立っています。

 

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資産運用アドバイスを求めて彷徨う定年退職者たち|2015年4月号|金融ITフォーカス|刊行物|NRI Financial Solutions

金融機関が人件費を使ってセミナーや相談会をするのは投資の商品を売るためです。

投資信託などの金融商品は沢山の種類があり、金融機関が売りたい商品は、手数料などが高く個人投資家にとって望ましいものではありません。

日本には6000本ほどの投資信託がありますが、その中で私がお勧めできるのはほんの一握りです。
金融機関のセミナーは十分に知識のある人が、知識をアップデートするために行くのはいいと思いますが、投資の初心者が絶対に近づいてはいけないものの一つです。

 

つみップの魅力

自分で参加して改めて感じましたが、つみップは魅力満載です。

 

お金の勉強が無料でできる 

つみップは金融庁が主催しているということで無料で参加できます。

一般的にセミナーはコストがかかるので、何かを売る営業の一環でなければ無料のセミナーはありえません。

つみっぷは金融庁が税金で開いているということで参加無料です。

中身の濃さを考えれば、これが無料で参加できるというのはものすごく魅力です。

なお、後述する交流会は希望者のみ対象のため有料です。流石に税金なので仕方ないですね。

また、金融機関のセミナーに行くと、しつこい金融商品の勧誘がありますが、金融機関と一線を画するつみっぷでは一切そういったものがありません。

本当にお金の勉強に専念できるのが魅力です。

 

iDeCoとつみたてNISAがわかる

iDeCoとつみたてNISAは、個人投資家が低リスクで着実に資産を形成する上で非常に有用な制度です。

しかしながら、日本の税制の常として、非常にわかりにくいのも正直なところです。

実際の制度設計にかかわった金融庁の方からお話を伺うというのは、本当に貴重な機会です。 

今回は金融庁金融税制調整官の今井利友さんから「つみたてNISA」制度のくわしい解説がありました。

さすがに慣れておられるようで、配布された資料も紹介しながら、わかりやすくなめらかに説明していただきました。 

注目すべきは、提供していただいた情報が金融庁所管の「つみたてNISA」だけでなく、厚生労働省所管の個人型確定拠出年金(iDeCo)も含まれているということです。

縦割りの弊害が激しい霞が関には珍しいことで、「家計の安定的な資産形成を促進する」という共通の目標に向けて大変良い取り組みだと感じました。 

 

講師が一流の正統派

今回は、今回は、『投資信託事情』編集長の島田知保氏がメインの講師で「当てて儲けるをあきらめて負けにくい投資で資産を作ろう」と題したお話をしてくださいました。

熱血説明の今井氏に対し、穏やかな語り口ながら非常に説得力のあるプレゼンをしていただきました。

  • タイミングを狙った投資は無理
  • 相場が下がっても退場しないこと

など、投資の王道のお話でした。

世の中にはとにかく人目を引くため、他人と違う尖った意見をいうトンデモ経済専門家が跋扈しています。

そんな人達が「誰でも簡単にお金が10倍になる」のような詐欺まがい投資本を書き、それが結構売れているのが残念な現状です。

つみっぷは、正統派の一流の人が講師を努めます。派手さはないですがしっかりとした根拠に基づきわかりやすく説明してくれます。

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政策立案者と双方向の意見交換ができる

つみっぷは、上から目線の一方的な説明会ではなく、質疑応答が充実しており懇親会がついていることも含め、双方向の対話集会のよう様相です。

金融庁としても、金融機関などの関係者の話を聞くだけでなく、直接個人投資家との対話ルートを持つことを重視しているように思いました。

今回、金融庁から来られた今井さんは熱血漢でキャラのたった方でしたが、個人プレーではなく組織として個人の資産形成に取り組んでおられることを実感しました。

会場からの質疑応答では、投資信託の実質コストやトラッキングエラーに関する細かな質問から、つみたてNISAの存続期間後の展望まで活発な質疑応答が繰り広げられました。

資産形成後の出口戦略についての質問では、今井さんが多くの専門家が推薦する「定率取り崩し」に否定的な見解だったのが印象的で、わたしも定額取崩し派なので援軍を得たようです。

わたし自身も債券投資について島田さんに質問したのですが、的確に回答頂き大満足でした。 

 

交流会で他人の経験談が聞ける

「つみたてNISA Meetup」の後は近くのレストランに場所を移して会費制の懇親会でした。

私は初参加なのでドキドキして行ったのですが、さすがみんな気さくな関西人なので、すぐに盛り上がりました。

普段投資の話をする機会は殆ど無いでしょうから、様々な経験・バックグランドの人のお話が聞ける有意義な機会です。

金融庁の今井氏も各テーブルに回ってこられ、いろいろお話ができました。

政策立案をする立場の人と語り合う機会というのはなかなかないので、素晴らしい経験ができました。

 

参加したら次は行動

つみップに参加したら、次は是非行動をしてもらいたいものです。

さらに詳しく勉強を続けるのもいいのですが、ほんの少額でもいいので投資を始めると 経済の動きや株価の動きなどに対する興味が倍増します。

小さなところで言えばまずはネットの証券会社に口座を作ることから始めたらいいのではないでしょうか。

正直iDeCoは特に所得の高い人にとってはものすごくいい制度とは思いますが、結構煩雑です。

つみたてNISAもそれに比べればはるかに簡単ですが、いきなりでは何を買っていいか迷うかもしれません。

まずはネットの証券会社に口座を作り、5万円でも10万円でもいいので少額の投資信託を買ってみたらいかがでしょうか。

もちろん投資信託を買うのであればつみたてNISA適格となっている優良商品の中から選ぶのを忘れてはいけません。

 

まとめ

ファイナンシャルプランナーでお金については詳しいと思っている私としては、初心者向けが趣旨のつみっぷに参加するのは遠慮してきました。

毎回40人程度の定員なので、もっと初心者の人にたくさん参加してもらいたいと思っていたからです。

先日参加した「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」の懇親会の中で、最近つみっぷの参加者が集まらなくなってきたというお話を聞いたものですから、地元大阪であるということで今回は遠慮なく申し込んでみました。

自分が参加してみて、本当に役に立つので是非初心者の人達に広めていきたいと思いました。

参加して決して失望することはないと思います、金融庁のホームページに今後の予定が掲載されているので、近くで開催されるときは、是非参加されることをオススメします。